集英社文庫<br> 草の海―モンゴル奥地への旅

集英社文庫
草の海―モンゴル奥地への旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087483468
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

内容説明

日本の面積の4倍の国土に、人口200万人という超過疎国家モンゴル。山並みの遙か向こうまでなだらかに続く大草原、大地を切り込むように流れる幾筋もの川。人々は車の代わりに馬を駆り、羊や馬を放牧しながら、移動式円形住居ゲルに大家族で暮らす。民主化への急速な転換の中で人も自然も、誇り高く真剣に生きる姿に魅せられた著者の友情と感動のモンゴル紀行。シーナ監督作品「白い馬」原作。

目次

第1章 ごんごんと雲がいく
第2章 星がわらい風がおどる
第3章 ちからのたてがみ
第4章 光と風との入れかわり
第5章 高みからの眺め
第6章 風を切り裂く子供たち
第7章 太陽と草の祭典
第8章 さらば、雲よ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

86
久しぶりに文庫版で再読。椎名さんのモンゴル紀行。草原の国モンゴル、一面に広がる草の海、吹き抜ける風、降るような満天の星空。「ごんごんと雲か行く」「星が笑い、風がおどる」「太陽と草の祭典」ナーダム。草はらにゴロンと横になり流れゆく雲を眺めれば、きっとちっぽけなしがらみや悩みなど何処かへ消えてしまいそうだ。文庫本ながらもたくさんのカラー写真のページがあるのがまた良いね。何でこれ絶版なんだろう。もったいない。★★★★2018/11/13

ジュースの素

13
つい最近一週間くらいモンゴルに行ってきたので頭がモンゴル化している。で、椎名さんのこの本を棚から引っ張り出して読んだ。椎名さんの初モンゴル記で1990年頃だ。もう30年近く前になる当時のモンゴルはウランバートルの人口がまず違う。当時は50万人、今はその3倍だ。草原の道なき道を走る時の縦横揺れは今も同じ。私もずいぶんハズンだ。椎名さんが日本との環境、人々の違いを驚きと感動を持って描いているが大変よく解る。逞しい人々と過酷な日常、暮らしの掟などあの国ならではの生き方に今でも感動する。2018/08/08

かんがく

9
題材は面白そうだったけど、文体も内容も紀行文のワクワク感が湧いてこなくてあまり好きじゃないなぁ。2018/07/29

ソラ

8
内容(「BOOK」データベースより) 日本の面積の4倍の国土に、人口200万人という超過疎国家モンゴル。山並みの遙か向こうまでなだらかに続く大草原、大地を切り込むように流れる幾筋もの川。人々は車の代わりに馬を駆り、羊や馬を放牧しながら、移動式円形住居ゲルに大家族で暮らす。民主化への急速な転換の中で人も自然も、誇り高く真剣に生きる姿に魅せられた著者の友情と感動のモンゴル紀行。 2009/01/05

8
【再読】モンゴルを訪れた著者の滞在記。厳しいモンゴルの自然が和らぐ春と夏、草原の海の中、羊や馬と共に生きる遊牧民と生活し、馬で疾走し、解体された羊を食し、羊の声や馬の地響きを聴き、夏の祭ナーダムを見る著者。他の著書でお馴染みの毒舌も、広い空と大地に吸い込まれたかのように鳴りをひそめ、著者の感動が伝わってきます。ナーダムで8歳以下の子供達が時速40km以上のスピードで20~30km、馬を走らせる長距離競技が印象的。草の大地をどこまでもどこまでも馬に乗って駆けてゆきたい、そんな気持ちがわきあがってくる本です。2014/01/07

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