出版社内容情報
国王ルイ15世が逝去して孫のルイ16世が即位した。アントワネットはついにフランスの王妃となった。自己の栄達ばかりを願う人々に取り巻かれて、おしゃれで遊び好きな王妃の浪費ぶりは、国家の財政難に拍車をかけていく。重税と貧困にあえぐフランス民衆の非難の目はオーストリア生まれの王妃に向けられ、折からのフェルゼンとの不倫の噂は一層その憎悪をあおりたてた。道ならぬ恋に苦しむ二人を見守るオスカルも、秘めたる愛に耐えていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
95
フェルゼンが4年振りにアントワネットの元を訪れる。22歳になった二人は愛を確かめ合う。オスカルが庇護したロザリーは、母を馬車で曳いたポリニャック伯夫人が実の母親であったことを知る。ジャンヌは偽りの手紙でローアン大司教を騙し、ダイアモンドの首飾り事件を起こす。小トリアノン宮の離宮で取り巻きとプチ農村に逃避。1780年マリア・テレジア63歳で崩御。第一王女マリー・テレーズ・ド・フランス、第二王子ルイ・ジョセフ・グザビエを産む。アメリカが英国から独立し1783年ベルサイユ講和条約を締結する。黒い騎士が暗躍する。2022/11/05
mocha
70
生涯一度のオスカル様のドレス姿が美しくて切ない。子どもの頃、ロザリーをすごく可愛いと思ってたのに、今読むとめんどくさい。すれてしまったのね〜私も💦あのルパンも狙った首飾り、毒婦ジャンヌの事件のことをもっと知りたくなった。内館牧子さんのあとがきエピソードがちょっといい。2020/06/20
しゅわ
42
男装の麗人・オスカルと、フランス王妃・マリー・アントワネット、そしてスウェーデンの貴公子・フェルゼンを中心に、歴史と運命に翻弄されながらもフランス革命期を力強く生きた人々を描いた…言わずと知れた少女漫画界の金字塔です。40年ぶりの新刊!を読む前に ひさびさに一気読み。王妃になり、贅沢が止まらない!?マリー・アントワネット。ロザリーの姉・ジャンヌが暗躍する首飾り事件や黒騎士の活躍がフランス王家の繁栄に暗雲を感じさせます。2015/01/10
もも
30
レンタル。今回も面白かったです!色々と大変なことが起きていて、目が離せませんでした。それに加えそれぞれの恋心までもが絡んでくるとなると…^^; ロザリーすごく良い子だなぁ。アンドレはめっちゃ切ない。オスカルはドレス姿がとっても綺麗。マリー・アントワネットは取り敢えず目が覚めたみたいだけど……何だか心配だな… 続きが気になります。2018/05/06
シルク
25
ベルばら祭り開催中(|||゚Д゚) この作品で、読んでて一番辛いのはわたくしの場合、この2巻だ。ポリニャックマジムカつくし、ジャンヌムカつきまくりの、も~、どーしてくれましょう……。歯ぎしりするしかないんだから。アントワネットを傀儡にする、天使の顔した悪魔のポリニャック夫人。よくもオスカル様に失礼なことを……失礼千万を……許せん。ロザリーをも利用しようと、オスカル様とロザリーの幸せな、キャッキャウフフの生活をよくもひっかきまわしやがって。許すまじ。……首飾り事件起こる。真実は小説よりも奇なり……第2巻。2018/10/07