感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
45
梅原センセ、暴走しています。(先代市川猿之助に「台本を書いてください」と頼まれて、上映時間にして十時間を超えるほどの戯曲を書いてきたそうです。さすがのやんちゃな先代猿之助もぶ厚い台本を受け取り絶句したそうです)この本も、この巻にほとんど聖徳太子は現れず、隋と朝鮮三国と大和朝廷のことを熱く、まさに梅原節で書いています。まあ、しかしあと厚い本が三冊残っています。そこに我らの上宮王子、すなわち聖徳太子が現れ活躍するでしょう。彼は東アジアの強力な国々を根底にしないと語れないほどスケールの大きな人なのでしょう。2020/04/06
鈴木貴博
4
広く世界を見てその中で聖徳太子とその時代を明らかにしていく試み第一巻。まずは太子の前史、仏教公伝を激動の東アジア史に位置づけて考察。そして大陸南北朝、朝鮮三国が仏教を受け入れたことによる影響、日本の蘇我・物部抗争等を広く論じ、隋帝国の誕生で風雲急を告げる国際情勢へ。幅広い視点、史料の深い理解に基づく推論に目が離せない。2020/10/17
z1000r
3
古代中国、朝鮮 また仏教伝来等を含めた歴史。分からないところのほうが多いが、当時、神崇拝の日本で新しく伝来された仏教を受け入れる側 俳仏側との対立も描く。2021/10/03
kamo
2
読み始めてから波に乗るまで時間がかかりましたが(個人的な理由で)、一気に読み終わりました。聖徳太子が終わりの方でやっと登場。ほとんどが古代の東アジアの情勢についての記述でしたが、面白かったです!早く2を買って読みたいです。2014/08/28
fumi1224
0
ルーツを知る手がかりとして読んだ一冊。