内容説明
「飛び去る時がどれだけ人を賢くするか/魂は満ちることを知らぬ穴ぼこ―」(『魂のいちばんおいしいところ』所収「木星の岸辺」より)。「生」を実践するなかで、詩は、谷川俊太郎は、どう変遷してきたか。若き中国人研究者、田原の目を経て新たに編まれた21世紀初のアンソロジー、完結編。編者による書簡インタビュー、半世紀を超える詩人の多彩な活動をあとづける年代別最新著書目録、年譜を収録。
目次
『メランコリーの川下り』より(1988)
『魂のいちばんおいしいところ』より(1990)
『女に』より(1991)
『詩を贈ろうとすることは』より(1991)
『子どもの肖像』より(1993)
『世間知ラズ』より(1993)
『ふじさんとおひさま』より(1994)
『モーツァルトを聴く人』より(1995)
『真っ白でいるよりも』より(1995)
『クレーの絵本』より(1995)〔ほか〕
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年12月東京生。52年『二十億光年の孤独』でデビュー。鋭い感受性を的確なことばで表現した作品群で、新鮮な衝撃を与えた。翻訳、劇作などのジャンルでも活躍。詩集『日々の地図』で読売文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。