集英社文庫<br> 鳥が教えてくれた空

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集英社文庫
鳥が教えてくれた空

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087477320
  • NDC分類 049.1
  • Cコード C0195

内容説明

4歳で視力を失った著者は、「この日を境に私は生まれ変わることを余儀なくされた」という。見えなくなったことを理解できず、方向感覚のないまま走り回って生傷がたえなかった少女時代のトラウマ。成長にともなう人生への不安のなか、心のカギを開けたのは野鳥だった―。夜明け、空の高さ、大自然の景色を聞くことまで…。さえずりによって広がった感性の世界を綴るヒーリングエッセイ。第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞受賞。

目次

神様の箸休め(スズメの出勤;天女の化身サンコウチョウ;鳥の目、鳥の気持ち;感性の夜明け ほか)
ポワン・ポワン(水の景色;墨とすみと炭;嫌いな手触り;花の愛で方 ほか)

著者等紹介

三宮麻由子[サンノミヤマユコ]
1966年東京生。上智大学仏文科卒業後、同大学大学院博士前期課程修了。エッセイスト。『鳥が教えてくれた空』で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞受賞。『そっと耳を澄ませば』で第四九回日本エッセイストクラブ賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

169
4歳で一日にして全盲になった著者のエッセイ。スズメが春と秋では鳴き方が違うとか、曇った日と太陽が顔を出した時とでは囀り方が違うとか知らなかった。そんな鳥から「空」を教えてもらったという著者。見えないからこその自然への深い眼差しがキラキラしていました。そこから自然の中の自分というものの居場所を見つけ精一杯人生を生きるーそんな姿に励まされました。「不便だけれど、これで十分幸せだって思える人生のほうが、本当の意味で幸せ」私もズキーンと胸にきました。2020/12/09

kaizen@名古屋de朝活読書会

144
目が見えない人が鳥によって天気を知るとは思いもよらなかった。言葉に透明感がある。点(point:ポワン)から世界(monde:モンド)へ。小説だと思ったら自伝的随筆。覚えた機械が旧式になる。便利さは継続してこそ意味がある。あとがき,文庫版へのあとがき,阿川佐和子との対談。目が見える人が書いているように感じたところは阿川佐和子と一緒でちょっと安心。自分の感覚が変なのかと感想を書くのを躊躇。前向きというより足元、身の回りをしっかり聴いてる。NHKブックスに入っていた阿川佐和子の解説がない。ナツイチ。2013/09/15

mocha

100
4歳で盲目となった著者は、いかにしてさまざまな感覚を習得し、世界を広げていったのか。その好奇心とチャレンジ精神に驚く。言われてみれば、目の見えない人が「空」を認識するのはとても難しいことだろう。著者は鳥の囀りに空模様や時間、地形まで聴き取るのだという。視えることで見逃していることがどれだけあるだろう。沢山の気づきと勇気をもらえるエッセイだった。2019/05/12

かっぱ

56
まさにこの本のタイトル通りで、4歳で失明した彼女に空の存在を教えてくれたのが野鳥たち。バードウォッチンングならぬバードリスニングを始めてから世界が大きく拡がって立体的なものになったようです。聴覚や触覚をフルに使って世界を知ろうとする視覚障がい者の世界を垣間見ることができるし、晴眼者である自分にとっては様々な気づきが得られる本です。森の中ではしゃがまないと情報量が半減するなどは、目が見えているものにとっては気づけないことかも知れないです。著者の三宮さんは、とにかく感性が豊か。そしてチャレンジ精神が旺盛です。2017/12/24

翔亀

54
最近、鳥や森や山に眼が行くようになり、自然に親しむようになった自分を喜んでいたのだが、本書を読むとどれだけ自然を交わっているのか愕然とする。三宮さんが勝ち取った自然との交わりは偉大だ。視覚がないから聴覚が鋭くなるとか、視覚優位社会の弊害とかでは全くなく、全盲として生きて30年もたって鳥に導かれて自然に覚醒する。対象物としての自然から「自然のなかに組み込まれた生物としての私の実感」(p38)へと。鳥の声に季節や天候や時刻を感じ、さらに森や空を感じることが出来るようになる。そこにどれだけの努力があったことか。2015/09/29

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