集英社文庫
日本語の乱れ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087475784
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

日本語に未来はあるのか!ラ抜き言葉、意味不明な流行語、間違った言葉遣い、平板なアクセント、カタカナ語の濫発…日本語の現状を憂う聴取者からの投書の山に、ディレクターは圧死寸前!?(「日本語の乱れ」)。その他、比喩の危険性、音声入力の可能性と限界、宇宙を蹂躙する名古屋弁など、言葉をテーマにした傑作12篇。

著者等紹介

清水義範[シミズヨシノリ]
1947年10月28日名古屋生。愛知教育大学卒。81年「昭和御前試合」でデビュー。88年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。奇抜な発想とユーモアを駆使した作品を次々と発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぜんこう

23
表題作を含む12編。 清水義範さんはまだあまり読んでないんですが、実験的というかいい意味で少しふざけるというか、これも小説と呼んでいいのか、というような物語たち。 最後には表題作自身を題材とした話(?)になってるし(^^) でも楽しいからOK(^o^)2020/08/23

さくちゃん

12
日本語をテーマにした短編集で、「耳の言葉、目の言葉」や「伝言ゲーム」は言葉遊びが巧みだな~。「絵のない絵日記」は雰囲気がイヤミスみたいで面白かったです。この1冊を通して読んで、日本語を正しく使うことがどれほど難しいかひしひしと感じました。2016/03/31

jjm

10
言葉をテーマにしたお笑い短編集。私の職場では、すべからく(べし)を"すべての"意味で使ったり、「に鑑み」とするところを~を考えるというような意味で「~を鑑み」と使っている人がほぼすべて。元々は言葉の乱れとは言え、もはや市民権を得たので、ある意味正しい日本語に昇格。小学生に初めて比喩を教えるという題目では、~のように、と何でもつければよいと勘違いした小学生の「ねずみのようによく笑う」という文に対し、将来純文学作家になるかもしれないと評価されている件に笑ってしまった。確かに大江健三郎や村上春樹を思い出した。2020/11/11

Kaz

9
日本語って難しいなあ。でも、面白いなあ。日常会話の一言一言を丁寧に検証していったら、間違いだらけなんだろうなあ。でも、日本語を正確に使いこなしていたら、かえって伝わらないような気もするし・・・。最近、仕事で文章を添削することが多く、こんな人間が人様の文章にああだこうだと言っていいのかと、不安になってしまいます。「椅子に座る」ではなく「椅子に掛ける」、本当にそうするべきなのか!2015/09/15

翡翠

7
これだけ日本語を自在に操れる人が書く、『日本語の乱れ』。いいねぇ。これこそ清水義範ってえもんだ。乱れに乱れてるんだけどねえ。2021/04/02

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