内容説明
はらだしきことはすばらしきかな―。原田宗典が村長に就任したバーチャルな共同体=公式ホームページ「はらだしき村」限定の特別エッセイが活字になって、日本全国都道府県市町村津々浦々まで大公開。家族のこと、人生のこと、仕事のこと、旅のこと、ウツのこと…今までにないリアルタイムの本音の数々。笑えて泣けて、元気が出ます。いい感じの文庫オリジナル・エッセイ集、ついに刊行。
目次
1 はらだしき村にて物思う(「はらだしき村」オープン記念特別エッセイ;草野君のこと ほか)
2 思い出の風景と風景の思い出(一番古い思い出の風景;やみくもに歩く ほか)
3 耳よりな話ばかり(初めての有線放送;ソウルフルとは何か? ほか)
4 遠景およびごく近景(アウトドアの幸;龍神温泉(鹿児島) ほか)
著者等紹介
原田宗典[ハラダムネノリ]
1959年3月25日東京都新宿区生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。84年「おまえと暮らせない」で第8回すばる文学賞入選
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
25
いくつかのテーマごとにまとめてあるエッセイですね。原田さんとは、年が近いこともあり、過ごしてきた年代が変わらないので、同感することが多いです。これは、躁鬱になってかなりたっているようで、私もうつ病を経験したので、ものすごく親近感があります。富士山の項は、本当に、その通り!と思います。2013/06/19
マッピー
15
読んだ端から消えていくような、内容があるようでないようなエッセイの中で、最後の『おやじがたおれてみて』が白眉。彼と父親がなかなかいい関係を築いているのは、ほかのエッセイを読んでわかっていたけれど、いつか父がたおれる日が来るとわかっていたけど本当にはわかっていなかったと悔いる彼の、祈りが、また父と日を送りたいという強い願いが、心を打つ。祈りのような詩を、友人知人に送ることにした原田宗典。彼の友人知人にも愛されていたお父さんが、その後どうなったのかはこの本に書かれてはいない。2019/04/18
もも
1
★★★☆☆ 今まで読んだ笑える話ばかりの原田さんの作品とは一風変わったはらだしき村。ちょっぴり涙ぐんだり、暗くなったり、スキップしたくなる。そして原田さんがもっと好きになる、そんな作品。2009/11/29
うさ子
0
(2004年10月読了)
Margate
0
これもまた 昔の原田さん風:笑ってばかりのエッセイ ではなかった (←まぎらわしい) むしろ とてもよくまとまっていて読みやすい と思ったら バーチャルな村の村長さんに なられとったんですねー♪ 以前よか 人間的な厚みを感じます(まる) 2006/03/31