内容説明
漫画や小説に夢中になった少年時代。悩み多き学生の頃。エラいことになってしまったデビューの頃。全部爆笑エッセイにしてしまいました。でも時に泣けたりもして。ご存じ文系パンクス・オーケンがのほほんとあかすエッセイ集。文庫化に際し、単行本未収録の映画論「パイパニック!」ほかを加え、さらにパワー・アップ。
目次
わたくしだから(アホが漠然と人生を悩んでいる;デビューの頃…リンダリンダとラバーソール ほか)
パイパニック!―乳房で観る映画論(君はチビブスデブなクリスティーナ・リッチの乳を吸えるか!?;エリカ・エレニアックの乳にノーベル賞を授けよ! ほか)
雑魚エッセイ12連発!(一枚のビラから何を得るか、だ;内田君 ほか)
わたくしだからPART2(不滅の男;こんな本を読むと大槻ケンヂになる―予告編 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
『よ♪』
42
"のほほん度"の低いエッセイ。んー、"のほほん度"?"印度"?(爆!違います)かなり前のめりなオーケンを堪能できます。笑えます。吹きます。しかしおっぱいおっぱいのおっぱいパレードかよ!ってほどのおっぱいアタックに苦笑します。デビューの頃の話や「オーケン's 父&母」は安定の面白さ。また、盟友"内田君"も珍しく数回登場。他、見どころはヘンな書評"こんな本を読むと大槻ケンヂになる"やシャーロック・ホームズが体得してた謎の日本産格闘技バリツについて延々と研究する偏執さ…怖い💧嗚呼、行雲流水come back!2021/12/11
林 一歩
22
女性のバストネタで舞い上がる大槻氏が馬鹿丸出しで微笑ましい。2013/03/06
ツバメマン★こち亀読破中
17
笑いのためならどんなことでも包み隠さずにエッセイのネタにしてしまうオーケンの攻めの姿勢はさすが!一方でシャーロック・ホームズが体得していたという謎の日本の格闘技「バリツ」について深く探求している話が興味深い。2015/07/31
ちばと~る
12
大槻ケンヂ氏のエッセイ改。パイパニックわ〜俺わオッパイマニアじゃないので〜だけど竹内力主演の『オートバイ 彼女の島』わ見たいなw大槻先生の読書遍歴も勉強になる!!あと、プロレスラー兼プロジャズミュージシャン兼 牧師wスゴイ人もいるもんだw大槻さんて平井和正先生のご子息と同級生なのね〜ロック界の大御所とのコントに爆笑〜2013/08/19
Yuki
3
冒頭の「アホが漠然と人生を悩んでいる」。これだけで価値がある。男女問わず、エッセイのうまさは「適度な自虐」を表現できるかどうかにかかっていると個人的には思っていますが、オーケンはそのあたりがなんともうまい。小中高の卒業文集に見られる子供たちの過剰な自意識をおもしろおかしく取り上げつつも、いちばんアホなのは俺、なんてきちんと落とす様式美。それにしても卒業文集の系統分けには納得させられました。自分の卒業文集を読み返したくなるような、やっぱりならないような。2013/01/14