内容説明
「日本」とは何か。「日本人」とはいったいどういう存在なのか―。オーストラリアを舞台に、互いの存在に決して手が届かないと知りながら手を差し伸べあう博奕打ち、ヤクザ、そしてその恋人の哀しい愛の物語。「希望」の真の意味を知る者たちが最後に辿り着いた、「無帰属の志」とは?世に溢れる日本人論の幻想を見事に打ち砕く、痛快不純文学。
著者等紹介
森巣博[モリスヒロシ]
48年日本生まれ。雑誌編集者・記者を経て、現在オーストラリアを拠点とし、世界中の賭場を攻める国際博奕打ち。94年度全豪牌九選手権者
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
10
独特で面白い。2016/01/25
kou4731
3
パチンコとか競馬と言った、ギャンブルを批判する人も多いが、ギャンブルが面白くないわけないじゃないか。ギャンブルしない人もマイノリティだと自覚しているなら楽しめる小説2011/01/18
kiyo p
2
何年か振りに再読しました。忘れている記述が多くなかなか楽しめました。日本にもカシノができればよいのに。2015/11/17
たーぼー
2
日本人とはなにかというくだりが自分としてはおもしろかった。2009/02/01
toshiki
1
著者の教養とユーモアにあふれる文章は面白く、また、やっちゃんなどの登場人物に対する優しい気持ちも感じられた。パンドラの箱から、希望を取り出すという話は興味深かった。2019/10/26