内容説明
かつて織田信長から受けた薫陶を忘れず、商人優遇の領地経営を心がける戦国武将・蒲生氏郷。戦場往来で出世を重ね、独自の経営哲学を実践する彼の周囲では、さまざまな商人が、新たな人生を切り拓いていく。乱世に芽吹いた、商いの道とは何か。後に「近江商人育ての親」と呼ばれる蒲生氏郷の生涯を通じて“商いの原点”を、高らかに謳い上げた異色の戦国ロマン。全一冊・決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
18
蒲生氏郷は好きな武将の一人ですので、著者がオーソドックスに人物像を画いていたのは良かったです。近江商人を絡めていくのがオリジナルなのかなと思いました。賢秀の人物も面白かったです。2021/05/02
くものすけ
5
蒲生氏郷については本書を読むまでほとんどどんな人物なのか知識がありませんでした。出身は近江商人発祥の地近江日野周辺と知りました。本書で氏郷のこと”近江商人”のルーツなどを知る事が出来ました。また、会津藩とのかかわりについても認識を新たにしました。日本の歴史まだまだ知らない事ばかりです。遅ればせながら勉強しなければなりません…2023/12/10
玉野ゆうき
2
元のタイトルが「近江商人魂 蒲生氏郷と西野伝右衛門」だそうで蒲生氏郷よりも近江商人が主人公な作品。しかも西野伝右衛門は架空の人物で意固地。読みたかったモノではなかった。悪く言うとタイトル詐欺! 2016/06/01
夢仙人
2
あまり知らない武将だった。こんなに面白い人物とは知らなかった。織豊から徳川時代の武将と商人の動きが生き生きと描かれている。2013/01/17
bayashi
1
伊達政宗の謀略を防いだところが読み応えあった。氏郷だけを扱った作品にしたら結末が悲しすぎることになるんだろうな。農業に力を入れた直江兼続と対比すると面白い武将。2013/02/19