内容説明
“ビール命”の著者は「泡仕掛け人間の考えているしょうもないことをつづっただけの本」などとケンソンしているが、信じないほうがよい。怪しき想念とともに、哲学的考察や文明批評も挿入された、笑えるけど油断のならぬエッセイ集。過激な刺身ファンの心境と体験を語った「刺身偏愛」から、キョーフの大腸検査の顛末「怪しいケツメド探検隊」まで全12章。現代版『草枕』を思わせる作品もあるのだ。
目次
刺身偏愛
白い原稿用紙
居酒屋を出たあとで…。
たよりない冬の陽ざし
ぬえの啼く夜はオソロシイ
土佐から神戸へ
醤油を二合
春はあけぼの窓の外
怪しいめざめ
草原のねむらない夜
とりとめもなく明日のことを
怪しいケツメド探検隊