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集英社文庫
メランコリア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087472370
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

伝説の男が帰ってきた…。ニューヨークのダウンタウンでホームレスに身をやつし、隠遁していた謎の男・ヤザキ。快楽と頽廃にまみれたその半生を取材し始めた女性ジャーナリスト・ミチコは、やがてヤザキの独白に魅せられ、性愛の幻想に呑み込まれる。二人が行きつく先は果たして―。人間存在の奥底に疼く、「ゆううつ」と「癒し」の物語。傑作『エクスタシー』に続くシリーズ第二部。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lily

102
村上龍×変人のレバ刺し祭り。血腥さには潮辛くオイルでコーティングするのが1番美味しいじゃない。低血圧の私には合理的栄養補給。末端冷え性も何処かに置いてきたらしい。知的好奇心の血も逆立つ。2020/10/28

ちぇけら

27
村上龍を読むにはマゾヒスティックにならなくてはいけない、欲望のように垂れ流される言葉をひたすら受け身のまま四つん這いで腰をひくつかせながら受け入れるのだ、すると意志やプライドは消え無力感や自己肯定感の底辺にいる感覚とかで濡れるようになる、自分の中にできた大きすぎる空洞を埋める行為は麻薬的な快感を得ることができるからだ、しかしその行為は治癒ではなく自慰だ、一度ピークに達すると射精と同じで後に残るのは惨めな少量の精液と砂漠のような虚無だ、そうだとわかっていても目を潤ませて再び村上龍を読みはじめてしまうのだ……2020/09/26

ging

6
前作に比べると、文が映像に結びつきました。ドラッグに否定的な人が登場したからなのか。でもこの人も堕ちていくのかな。2021/04/19

桜もち 太郎

6
単なる過去の女を忘れるための物語なのか。ヤザキの独白は何なのか。無力感を凌ぐために欲望を意識させる。それはセックスと麻薬だ。自分が誰かから必要とされていることはありえない。ゆううつの次にやってくるのは死だ。アステカの遺跡ではあのことが本当に起こるのだろうか。2016/09/16

Yusuke Murakami

5
エクスタシーよりも読みづらくて随分時間がかかってしまった。 独白がエクスタシーより長いのとヤザキの謎に包まれたオーラがそうさせている。 村上龍の例のそっち系の世界観はしっかりと色濃く出ていて読みづらくても読んでしまうが自分の精神状態もあってか短い話なのにやたら長く感じた… 箇所箇所で胸をえぐられる部分もある、自分が必要とされてない云々のくだりとか、とにかくこのアプリの記録始めてから良い意味でも悪い意味でもいろんな意味を含んで感想を書きづらく本読んで久しぶりに困ってしまった。 どうしたもんかうまくいかない。2021/10/08

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