集英社文庫<br> レックス・ムンディ

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集英社文庫
レックス・ムンディ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 569p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087472141
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

南仏の古代遺跡に眠る遺物の発掘。謎の宗教団体からの依頼を受けたレイハンター青山譲は、聖地レンヌ=ル=シャトーへと向かう。彼がかつて発掘に成功し、封印したその石棺をふたたび暴くために。遺物の正体とは、はたして何なのか。世界の王、レックス・ムンディの復活を預言するのは…。膨大な資料と想像力のもと、ヨーロッパ文明最大の謎とタブーに挑む、アドベンチャー・ホラー長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

45
★★★★以前から気になりながらも初めて読む作家であったが、期待に違わぬ、いや期待以上の作品であった。ある緯度上に古代遺跡が並んでいるレイライン仮設を元に、謎を解いていくものであるが、その深堀が半端なく、読んでいるとあたかも事実と錯覚させられる程 練られている。よく似た系統としては、古くはグラハム・ハンコック『神々の指紋』や、最近で言えばダン・ブラウンの『ダビンチコード』に列せられるのであろうが、これらと比較しても全く遜色がなく、展開の大きさや精緻さでいえば、優に優っている秀作である。2017/03/11

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24
**ホラーミステリ・キリスト教**レンヌ=ル=シャトー:西洋史最大のミステリーと言われている謎に包まれた教会。物語は考古学者、青山譲がある宗教団体からその遺跡の調査依頼を受けた事から始まった。西洋史最大の謎とは?全ては驚愕と共に明らかになる!?――ダ・ヴィンチ・コードに多大な影響を与えた場所とも言われる教会。事実1885年に配属されたソニエル神父は"ある遺産"をこの教会で発見した。その功績で巨万の富を掴みペタニア荘を建設したり教会を豪華に改装したりと突飛な行動に走る。西洋史の謎を舞台にした傑作!良書です。2013/03/19

naimon

17
荒俣宏が描くレンヌ・ル・シャトーの謎。ニコラ・プッサンの「アルカディアの羊飼い」に、テンプル騎士団、シオン修道院。「ダヴィンチ・コード」でも描かれた、いわく付きの様々な伝承を元に、違う解釈で編み上げた物語。アクションや恋愛要素が無理矢理っぽいけど、緯度やらエデン型とか、この解釈は面白い。こういう壮大な「解釈」の物語、やっぱり好きだ。2010/06/18

noémi

12
やはり博覧強記の荒俣サンらしくよく調べてあると思う。けど、あの「レンヌ・ル・シャトー」の秘密がアレだったら、ちょと怒るよ~。ゲロい~。なんというかな、聖杯伝説+バンパイア伝説+風水+レイライン+ゾンビ+ホットゾーンのような…。ああ、トリノの聖骸布っぽいモチーフもあったっけ。でもどうして、聖杯伝説がイギリスやアイルランドがメインに伝搬していてるかといえば、それは辺境に追いやられたケルトの記憶なんだね。2017/05/11

ndj.

12
レックス・ムンディ=「世界の王」。カタリ派の、世界の王、というタイトルがもう結末を示唆している。カタリ派にとって、この世は悪なのだから。展開は無茶苦茶だけど、聖地、巨石文明、寄生虫、感染症、カタリ派、テンプル騎士団、シオン修道会、キリストの墓、聖骸布、聖杯伝説、レンヌ=ル=シャトーの謎、その他もろもろを全部ぶち込んだら無茶苦茶になるに決まってる。世にも贅沢な食材を荒俣氏がどのように料理するのか、その過程を楽しめる人向け。2016/05/04

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