内容説明
今年40歳になるタクシーの運転手・武上英夫には「秘密」が三つあった。彼の妻にも、その友人にも、また同じように―。普通の人々の、ありふれた日常、小さな事情と秘密。それが、ささいな出来事をきっかけに噴き出したとき、思いもかけぬドラマを生み出す。絡み合い、すれ違いながら連鎖していく人の繋がりの中で、男と女、それぞれが直面する人生の限界点を、鮮やかに切り取った連作小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
3
★3 連作短編集なんだけど、よくあるパターンの繋がりはないようなので、いまいち腑に落ちない。2016/03/26
katsu
2
登場人物が少しずつ絡んでいる連作短編集。ただ、テーマは繋がっていないようで、それぞれ独立したものとして読んでいいのか、何か見落としているのか分からない。わりと楽しく読めたが、果たして理解し切れているのか疑問…。2014/07/20
HARU3
2
7つの短編集。各々の主人公はリンクしているのだが充分に把握しないまま読み終えてしまった。それが心残りだが短編として十分楽しめた。相関図でも描けば分かったのかな・・。私の「秘密」は・・?などと考えてしまった。★★★★☆2012/04/30
きのこ
2
希薄だと思われる人間同士が、意外なところで繋がっていき、次々に話が展開していくところが、なんとも佐藤さんらしい作品。1編1編はそんなに長くないし、大したことないように(失礼)感じるんだけど、最後まで読み終わったときに納得、という感じのお話たち。当たり前だけど、人と人っていうのは繋がっている。そして秘密のない人間なんていない。それがどんな種類の秘密であっても・・・。2009/10/20
nAoo
1
もう一度登場人物を整理しながら読み返さないと、いまいち理解できなかった。でも、ストーリーの運び方は好きです。2012/08/05