集英社文庫<br> なつのひかり

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集英社文庫
なつのひかり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087470482
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「私」は来週21歳。ウェイトレスとバーの歌手という、2つのアルバイトをしている。「年齢こそ三つちがうが双生児のような」兄がいて、兄には、美しい妻と幼い娘、そして50代の愛人がいる…。ある朝、逃げたやどかりを捜して隣の男の子がやって来たときから、奇妙な夏の日々が始まった―。私と兄をめぐって、現実と幻想が交錯、不思議な物語が紡がれて行く。シュールな切なさと、失われた幸福感に満ちた秀作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

368
最初は川上弘美さんの小説のタッチに少し似ていると思った。そのとりとめのなさや、飄々としたムードなどが。だけど読み進めていくうちに、これはまた違った小説世界であることに気づかされる。小説は主人公、栞の一夏のわずか一週間を、いわば自由気ままに描いたものだが、読者がこの世界に入り込めるかどうかが、評価を大きく分けるだろう。私はというと、どうやらこの世界からは疎外されてしまったような気がする。ただ、感情移入を捨て去って、客観的に眺めるならば、こういう小説世界もアリだろう。江國香織さんの新たなる冒険か。2018/05/29

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

148
20歳の栞の仕事はウェイトレスと歌手のアルバイト。それ以外は野菜の無人販売所で過ごしている。愛する兄とその美しい妻遙子さん。兄の愛人順子さんにもうひとりの妻めぐ、隣人の飼うやどかりのナポレオン。ふしぎな登場人物と繰り広げられるわけのわからない世界。 うーん、初期の頃に一度書いてその後一度も出してない、ということは多分ご本人も思ってると思うけど、こういう作風は川上弘美さんや村上春樹さんに任せてほしいところ。江國さんに求めてるのはこういう感じじゃないかな。文章や雰囲気は好きだけど入り込めず少し残念。2018/09/02

kaizen@名古屋de朝活読書会

121
不思議な雰囲気の物語。兄の名前、妻、愛人がくるくる出てくる。隣りの家の子供の宿借りが動き回る。ちょっとカフカのようで,ちょっとカミュのよう。人間の感情の表面をなぞるような物語。超現実主義的文学。解説 三木卓2013/08/23

優希

115
気怠い雰囲気が体にまとわりつくようでした。現実と非現実、彼岸と此岸の間にいる感覚に陥ります。謎の少年がヤドカリを探しに尋ねてきたところからファンタジーの入り口が口を開けていたようです。ノスタルジックで奇妙な不思議な夏の日。夢の中でふわふわ漂う空気が心地よく、切なさと幸福感を味わいました。ゆらゆらと揺れる現実感のない景色の中に懐かしさを感じました。2016/08/11

aoringo

97
ちょっと不思議な話。これは現実なのか幻想なのか。読者はただ不可思議な世界の中で主人公の後を辿っていく。よくわからないところもあるが、洗練された文章が心地よくずっと読んでいたくなる。小説の世界観や言葉選びのセンスが上手で、やっぱり好きだなー、江國さんの作品。まだまだ未読のものも多いしマイペースに読んでいこう。2022/09/04

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