集英社文庫<br> ナンギやけれど…わたしの震災記

集英社文庫
ナンギやけれど…わたしの震災記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 194p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087470062
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0195

内容説明

神戸は起った。’95年1月17日未明に襲った未曾有の震災は、大きな被害とともに、人々が助け合う姿を世界に伝えた。「リベラシオン」も「光明日報」も「朝鮮日報」も競って、一つの暴動も一件の略奪も起こらなかったことを賞賛した。田辺聖子も「神戸」のために起った。ボランティアの活躍、冷静沈着な関西人の習性。それらを話し、書き残すために。これは愛の記録であり、感動の報告書である。

目次

ナンギやけれど…
わたしの震災記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

74
阪神淡路大震災は、大きな被害と共に人と人が助け合う様子を知らしめたように思います。暴動も略奪も起こらず、ボランティアによって動いた時期を余すところなく書き記しているのがこの本。誰も悪くなく、冷静に対処している様子が印象的でした。震災が生み出した愛と感動の記録と言えますね。2018/05/06

モリータ

10
◆田辺聖子(1928-2019)は伊丹の自宅で阪神大震災を経験(当時66歳)。本書は震災後のチャリティー講演を文字化した「ナンギやけれど…」(前半、'95年4月)と、震災後の報道の抜粋を含む「わたしの震災記」からなる。単行本'96年1月刊、文庫'99年刊。◆田辺は'66年に医師・川野純夫と結婚し荒田町に在住、翌'67年の豪雨水害(寡聞にして知らず)を経験。'76年に伊丹に転居、震災前日は毎月恒例の徹夜仕事を偶然止したため書斎で被災せず済んだという。◆戦災(空襲)と震災の対比(pp.136-137)も銘記。2022/01/07

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