出版社内容情報
不思議な建物をめぐる4編の奇想小説集
いつか崩れて自然へと回帰していく姿に魅せられ、廃墟を造り続けてきた「私」。だがある日、「偽装廃墟」が問題になり……。表題作のほか、現実と非現実が同居する4編を収録。(解説/高橋源一郎)
内容説明
いつか崩れて自然へと回帰していく姿に魅せられ、「私」は廃墟を造り続けてきた。時の経過によって醸成される廃墟こそが、その国の文化的成熟度を表すのだ。だがある時、「偽装廃墟」が問題となり…(『廃墟建築士』)。七階での事件が多発し、市は七階の撤去を決定した。反対する市民は決起集会を開くが…(『七階闘争』)。意識を持つかのような建物に現実と非現実が同居する、不思議な4編の物語。
著者等紹介
三崎亜記[ミサキアキ]
1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2004年、『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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