集英社文庫<br> 小説サブプライム―世界を破滅させた人間たち

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集英社文庫
小説サブプライム―世界を破滅させた人間たち

  • 落合 信彦【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 集英社(2011/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087466751
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

世界的金融危機の裏の裏が明らかに!
9.11、エンロン社破綻、そしてリーマンショックはなぜ起きたのか。欲と権力の亡者たちが跋扈するウォール街で生きる若き日本人起業家を主役に、世界を震撼させた事件の裏側を暴く渾身の長編。

内容説明

1998年、アメリカ経済は未曾有の繁栄に沸いていた。だが自由放任主義下の市場では、規制も監視もない不透明な取引が蔓延しており、その危険性に気づく者はごくわずかだった。これこそが、世界を巻き込む金融危機をもたらした最大の要因であった―。欲と権力の亡者たちに支配され、巨大なカジノと化したウォール街で生きる若き日本人トレーダーを主人公に、サブプライム問題の裏側を暴く長編。

著者等紹介

落合信彦[オチアイノブヒコ]
国際ジャーナリスト、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

54
2008年のサブプライムショックは、どうして起きたのか? 信用の低い人向けの住宅ローンなんてそもそも無茶だという議論はほかの作品にもあるが、この作品はそれを一歩進めて、なぜ無茶を止められなかったのかを論じている。コレクティブ・ウィズダムやオープン・シークレットというフレーズを使っているが、要は、赤信号が危ないことはわかっているけれど、みんな渡っているから大丈夫、という楽観論だ。こんな楽観論の陰で、ブルックスレイ・ボーンという人物がいて、10年前から警鐘を鳴らしていたことを初めて知った。著者に感謝!2023/07/09

Walhalla

21
ITバブル崩壊、9.11同時多発テロ、エンロン事件、そしてリーマンショック。日本人投資家が主人公となり、米国経済を揺るがした事件とその謎に迫るお話しです。どこまでがノンフィクションで、どこからがフィクションなのか、私には全てを理解することはできませんでしたが、今まで以上に詳しく知るきっかけにもなって良かったです。2018/05/21

CCC

5
エンロン事件、9.11、サブプライム危機を通し、米金融業界の負の側面を描いたエンタメ。問題点をグリードという一点に収斂させたからか、とても分かりやすかった。業界の金、権力への意地汚さが印象に残る。それだけに主人公が倫理的で主人公すぎるのが逆に浮いていた気もする。2013/08/27

秋乃みかく

4
★★★★☆ 熱くてエキサイティングなエンタメビジネス小説でした。経済金融には全く疎い自分ですが、サブプライム問題の概容もなんとなく理解できました(^ ^)2013/04/20

calbary

2
事象を淡々と述べる感が強く、ドラマティックな展開はない。ノンフィクションに近い…?サブプライムの概要を知るには悪くないが、事実との付き合わせが面倒。どうせならノンフィクションで書いて欲しかった。★★★★☆2011/06/02

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