内容説明
旅行代理店の臨時求人に応募してきた派遣会社「倶利迦羅紋々スタッフサービス」。信じられない好条件に代理店社長の飯田は即決するが、正体は何とヤクザのフロント企業。手を変え品を変え7人の男女を巻き込んだ倶利迦羅社の目的は一体?戦々恐々とする面々に警察も加わり、福岡を舞台に三つどもえのコン・ゲームが始まった。怒涛のノンストップミステリー、文庫オリジナル。
著者等紹介
西村健[ニシムラケン]
1965年福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省に入省の後、フリーライターに。96年『ビンゴBINGO』で作家デビュー。2006年『劫火』で日本冒険小説協会大賞を受賞。ノンフィクション、エンターテインメント小説を次々に発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田
9
カタギの人たちがヤクザに絡まれて、ある企みに巻き込まれながらも警察がさらに加わって云々…といった話。率直に言って題材がめちゃくちゃ良かった。それだけに他の部分がおざなりでものすごくもったいなかった。前半はカタギの人たちの短編小説で後半は警察も混じった長編小説。なんとはなしにナナブンノイチを思い出した。博多弁がものすごい読みづらい…。人の位置関係が分かりにくい…。その2点さえどうにかなれば凄い面白い作品だと思うんだけどなぁ…。2018/02/04
キムチ猫屋
8
後半、ゴメン流し読み。どんなミステリーに展開するのか期待しつつも、どうも読み進まない。んーーー、残念。2018/08/18
ぺーいち
5
コメディタッチのピカレスク小説!(おー!)、個性的な面々が集まって一大ペテンか?(ほんでほんで?)、騙し合い探り合いのコンゲーム!!(大好物!!)。確かにその通りなのだけれど、期待しすぎたかなあ。あちこちスッキリしない。2013/05/22
よしだ まさし
5
西村健『任侠スタッフサービス』集英社文庫を読了。連作短編集として書かれた前半はそれなりに楽しめるのだが、それを長編としてまとめる後半部分になると一気にトーンダウンしてしまっているのが惜しい。特にオチがコンゲーム小説としては、あまりにも弱すぎる。また、犯人捜しの要素もあるのだが、読んでいる間「犯人はダレ?」といった興味も喚起していないので、つけたしといった印象を受けてしまう。2012/02/08
MI-KI
5
2011-53 設定とか面白いのになぁ。必然性を感じなかったり余計な描写が多くてもっと掘り下げてほしいところがいまいちだったり、もったいない。もっと面白い小説になると思うのに。2011/07/15