内容説明
坂本龍馬は“船オタク”!?19歳でペリー艦隊の黒船を目撃し、蒸気船に一目ぼれ。それは現代ならば宇宙に憧れるロケットマニアのようなものかもしれない。そんな船への情熱に駆られ彼は、アメリカまで蒸気船で航海した幕府の高官、勝海舟の家に飛び込んだ。いきなり、乗ったこともないあこがれの蒸気船のスペックを語る龍馬に勝もビックリ。弟子入りを許すが…。誰も知らなかった驚きの新龍馬伝。
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年10月28日名古屋市生まれ。愛知教育大学卒業。81年『昭和御前試合』でデビュー。88年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。奇抜な発想とユーモアを駆使した作品を次々と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ううち
11
船オタクの龍馬がよかったです。歴史モノなのにさらっと面白く読めます。2014/07/05
Our Homeisland
8
この作者は、いろいろな種類のものを、面白く読ませる名人で、懐が深く引出が多い人であるのは、これを読む前から知っていました。非常に多くが語られきていた主人公を、「船」という角度から、軸をぶらさずに、オーバーになることなく書いている点に、共感しました。さすが、この人ならでは、だと思います。横井、勝から、龍馬を経て、陸奥宗光から星亨に引き継がれる政治思想、というのが、私の大学の卒業論文のテーマでした。大久保、後藤など、出てくる人物と描写も面白かったです。力むことなく書いたということを伝えている後書も良かった。2012/07/13
RIENZI
5
船オタクという設定が違和感なく活かされている。龍馬ほど『自由闊達』という四字熟語が似合う人はいないかもしれない。『藩と藩の意地がぶつかりあって、まっことアホぜよ、と。そんなことより実利を取るべきだろうが。(本文より)』まったくだ。本筋を見失っている政治家達に読ませたい。2012/01/02
雨巫女
5
みんなが、思い描く龍馬像があるんでしょう。龍馬が、船オタクって面白かった。(龍=0016/5)2010/05/16
しのはら(か)
4
清水流龍馬伝。歴史に学ぶ、答えのない時代のビジネス書として。★★★★2010/03/22