集英社文庫
悪党たちは千里を走る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 458p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087463484
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、三人で一世一代の大仕事に挑戦する。それは誰も傷つかない、とても人道的な犯罪計画だった。準備万端、すべての仕掛けは順調のはずだったが…次ぎから次ぎにどんでん返しが!息をつかせぬスピードとひねったプロット。ユーモア・ミステリの傑作長編。

著者等紹介

貫井徳郎[ヌクイトクロウ]
1968年東京都生まれ。早大商学部卒業。93年に『慟哭』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

136
高杉と菜摘子関係はルパンと不二子の関係に似ているかな?と思いましたが、そうでもなかったです・・・園部は次元でも五右衛門でもなかったし・・・・。しかし、何はともあれ読後感がとても良い物語であったことが特に印象に残りました。2019/04/20

105
スピーディーな展開に、ハラハラさせられました。え、こんな展開が待っていたとは。笑いました。お人好しの悪徳に幸あれです。あれ、あれ、陰木さん、警察は?渋井夫婦は?面白かったからいいやぁ。2016/02/28

takaC

99
1から17までは図書館から借りてきた単行本で昨日読んで、18から55までと解説は5年ほど積んでたこの文庫で今日読んだ。自分の中に構築している貫井作風とは違った一作だったが、これはこれで面白かった。渋井夫妻や陰木刑事・天王寺刑事をそこそこ書き込んでいたのはミスディレクション目的だったのか?よくわからなかった。2014/04/17

chiru

70
詐欺師と相棒の2人組に、同じく詐欺師の気の強い美女が加わり、犬の誘拐を企てるユーモアミステリー。 少年から狂言誘拐するように脅される三流の三人の悪党たちが、良い人すぎるキャラで、王道かもしれないけど安定したハートフルな展開。 ありがちなラストも可愛いし満足です。 シリーズ化したらまた読みたいな。 ★42018/02/08

RIN

63
暗くて重い作風のイメージのある貫井さんのユーモアミステリーってどんな?と読まず嫌いしていた一作。シリアス系とは全く違うけれどそれでもやっぱり貫井さん。巧い作家さんの小説はどんなジャンルでも面白いもんだ(笑)。ユーモアミステリといえばあり得ない人物設定とか破壊的情景描写とかでどっと疲れるのだが、これはそんなところが全くない。真面目な場面でずっこけるような口論や思考が始まってしまうところが緊張し過ぎて笑いが止まらなくなる的な変なリアリティがある。貫井さんのおススメは?と聞かれたらこれも追加します。2012/09/10

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