集英社文庫<br> 生きて候〈上〉

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集英社文庫
生きて候〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087460049
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

倉橋長五郎政重は、徳川家御先手組にあって、無敵の大業“鬼落とし”で知られた槍の名手。家康の名参謀・本多正信の次子にして槍奉行・倉橋長右衛門の養子だが、故あって秀忠公の近習を斬り捨て徳川家を出奔。意地と野心を胸に秘め、慶長の役に身を投じる。前田利家の密命を帯び朝鮮半島に渡った政重だが、そこは人心を捨てねば生き延びられない修羅場であった。

著者等紹介

安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年福岡県生。図書館に勤務するかたわら、短編で日本全史を網羅した『血の日本史』で90年デビュー。2005年『天馬、翔ける』で第十一回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スー

21
28主人公は本多政重で初めて知った人物でした。本多正信の子で槍の名手の倉橋長右衛門の養子になり正信や正純と違い武辺者に育ち友の父親の仇を討ち徳川家を出奔、前田利家に頼まれ朝鮮で何が行われているかを調査に行くがそこで政重が見たのは地獄絵図のようになった朝鮮だった。この辺りは辛かったですね、これじゃ朝鮮の人達が怒るのも分かります。無益な戦争を終わらすために宇喜多秀家と協力するも秀吉は動かず多くの人を苦しませていく。ここまで来ると豊臣家が潰れるのも仕方なしですね。次は宇喜多秀家に仕え関ヶ原へ。2021/02/18

gonta19

12
2010/7/23〜7/25 本多正信の次男として生まれたものの、槍奉行倉橋長右衛門の養子になった倉橋長五郎政重。わけあって、秀忠公の近習を切り捨てて徳川家を出奔。前田利家の密命を受け、慶長の役真っ只中の朝鮮半島に渡る。あまりの悲惨さに心を痛める政重。敵討ちやら天下取りをもくろむ徳川家の策略など、次から次へと巻き起こる難題に義に生きる一本気な政重が清清しい。格好良い男である。下巻が楽しみ。2010/07/25

emico

8
文庫本にて再読。本田政重の話。この時代の小説は、やはり興味深く面白い。2015/07/11

蕭白

6
久しぶりの安部作品。熱い漢の話に、ページをめくる手が止まりませんでした。2023/03/29

しょうゆ

4
本多政重をモデルにした英雄譚。竹蔵はおそらく…という脚色からわかるように、ともかく強い政重。義に篤い政重。まるで関羽のような漢で単純明快。その背景には一向宗だった亡き母や、徳川家で参謀として一線で働く父と兄、という構図は非常におもしろい。2017/03/07

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