集英社文庫<br> 岳飛伝〈10〉天雷の章

個数:
電子版価格
¥616
  • 電書あり

集英社文庫
岳飛伝〈10〉天雷の章

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月07日 20時12分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087456202
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

南宋軍の動きが活発になっていた。南宋水軍が梁山泊水軍と交戦。梁山泊も打撃を受けるが、造船所を焼くなど反撃に出る。南では辛晃が岳飛を狙うが、秦容とついに手を結ぶ──。(解説/東山彰良)


内容説明

梁山泊が南宋と金、それぞれと戦争状態に入った。呼延凌と兀朮が一進一退の攻防をしている最中、丞相・撻懶が病死した。金国内の混乱に乗じ、轟交賈の蕭〓(げん)材が監禁されるも、梁山泊の致死軍が救出した。水上では梁山泊の狄成らが、南宋の造船所を奇襲し、すべて焼失させた。一方、南では南宋の辛晃の動きを警戒する岳飛と秦容が互いに手を組むことを決める―。譎詐百端、風雲急を告げる第十巻。

著者等紹介

北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年唐津生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門を、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。また、2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞を、06年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞を、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞を受賞。10年に第13回日本ミステリー文学大賞を、11年『楊令伝』で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞し、13年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

250
穏やかに見え、実は色々と動きがあった。蕭珪材との関わりによって、物流の在り方が大きく変化しそうな気配もあれば、水軍による戦を経て、南宋軍内の世代交代も進みそう。端的な言い方をしてしまえば、人の営みの近代化を超速で見せられたような印象。混沌を乗り越え、今の世代になって、梁山泊に幸福な家庭持ちが増えてきた事実が、一つの象徴。いつの間にか好きになっていた蔡豹の死は残念であったが、王貴と崔蘭が大方の読者の予想通りにハッピーエンド。二人の関係を気にしてやきもきする、親馬鹿岳飛の姿がもう見られないのは、かなり惜しい。2022/03/05

しんごろ

146
岳飛伝というタイトルにもかかわらず、あいかわらず岳飛の出番少ないけど、インパクトある活躍。海上戦は激しい闘いの中、張朔はさすが張清の子と思わせる活躍。岳飛も張朔も惜しい!王清、蔡豹、良かったよね。だけど、蔡豹…泣けたわ。宣凱に助っ人現れて、聚義庁の仕事の負担が減って、家族サービスできるといいなあ。地味だけど、かなり動きがあった今作。次作をすぐにでも読みたい。2020/07/05

眠る山猫屋

58
金国騒乱、いつしか金にはウジュ周辺以外に、これと言った人物が見当たらなくなってしまったなぁ。南宋の韓世忠が一敗地にまみれても、辛晃が南の果てで岳飛に挑む気骨をみせる。梁山泊の面々は大陸各地(大陸外にいるものも多いが)に拡散してしまっている印象。それが梁山泊の〝カタチ〟なのだが。造船基地焼き討ち戦では、二人の隊長が辛うじて生還したが、蔡豹は己を見つめ直し生き直しながら、力尽きて果てた。まるで青面獣のように。生き残る者と夢半ばで倒れる者の陰影が鮮烈な十巻だった。2019/12/14

future4227

56
今まで貯めに貯めた水が堰を切ったように一気に濁流となって流れ出す怒涛の第十巻。北においては金国と梁山泊軍がぶつかり、史進の騎馬隊が縦横無尽に駆け回る。長江河口では南宋水軍率いる韓世忠と梁山泊水軍が大激戦を繰り広げる。さらに南方では南宋軍と岳飛、秦容連合軍との初の山岳戦。久々の岳飛の戦いぶりに胸が打ち震える。その背後では米の流通をめぐる経済戦争も進行し、秦檜の深謀が冴え渡る。犠牲となった蔡豹と陳麗華の悲しくも清々しい生き様に涙を流しつつも、なぜだか言い知れぬ充実感を覚える。2020/10/01

sin

55
『水滸伝』では彼ら梁山泊は革命戦士であった。しかし旧宋は滅び、組織の存亡をかけた緊迫感に溢れる戦いは遠ざかり、史進でさえも寂寥感を隠せない。梁山泊もいまや戦いの資金源に造り上げた流通網を持った取り扱い品目がクリーンなマフィア?いや軍事力を持ったコングロマリットであろうか?梁山泊は物流で戦闘の在り方を一変させ、南宋はその流通網を断つことで梁山泊の力を削ごうと動き出す!一方、南方には自分たちの造り上げた街を守ろうと死闘する岳飛たちと小梁山の民がいた。2022/11/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12179763
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。