出版社内容情報
改装工事のため仮店舗で営業することになったclub indigo。その頃、ジョン太やアレックス、犬マンはそれぞれプライベートで事件に遭遇して……!? ホストたちの私生活が垣間見える人気シリーズ第3弾!
内容説明
店内を大改装することになった個性派ホストクラブ「club indigo」。仮店舗での営業中、ホストたちはプライベートで様々な事件に巻き込まれてしまう。ホストの一人・犬マンは、公園で知り合ったホームレス画家の青年と交流を深めていた。しかし、青年が殺人事件の犯人と疑われて!?(『シン・アイス』)など、大人気ミステリーシリーズ第3弾は、ホストたちの恋や店外での素顔を描いた連作集!
著者等紹介
加藤実秋[カトウミアキ]
1966年東京都生まれ。2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンリケ
39
シリーズ三作目。今回はお話毎に主人公が変わる短編集。クラブインディゴのホスト達は、相変わらず困った人を放っておけない。そのお節介気質が売れっ子の条件かも知れない。危険な状況を寧ろ楽しむ様に彼らは事件に関わって行く。その内副業で探偵でもやりそう。このシリーズは色んな若者カルチャーを扱うのも見処。そこに精通しているホストが謎解きのヒントを掴む。作者のサブカルへの造詣が窺える。今回改装した店内はかなり凝った感じ。実際見てみたい。殺伐とした事件も有るが、あっさりとした作風は健在。読後感は今回も爽やかだった。2017/02/03
チャコ
25
シリーズ3作目。今作は今までと違い、各ホストにスポットが当てられていてオーナー達は影薄め。そして店舗改装中ということで店外でおこる事件が扱われていました。ホスト達のプライベートが垣間見れたのは良かったけれど、晶さんたち皆で活躍する話も見たかった…なんて思っていたら表題作でしっかりやってくれたので満足です!毎回楽しみにしている書き下ろしも、今作は塩谷さんと憂夜さんの掛け合いでクスリとさせられました。無事サプライズパーティが成功すると良いのですが、どうなることやら笑。2014/04/27
秀玉
12
読まないと決めたシリーズだが、1,5と読み、2を読了。作家さんが女性と知って、気持ちが変わった。1はそれなり、5は最悪。2はおもしろいじゃん。2は短編だが、各話ごとに主人公が変わる。主人公はそれぞれのホスト。淡い恋、つらい恋、いずれも恋の始まりといった感じ。やっぱり女性だよね。相手役の女性はみんな可愛い。それぞれ個性がある。奮闘する個性派のホストたち。皆真剣だ。この真剣さがまぶしい。やっぱヒロインは重要。かよわさ、可愛さ、そして強さに男を振り回すしたたかさ。それに応える男たち、エンタメはこうでなくちゃ。2022/02/04
み
12
さくさくと♪本物のホストさんって、こんなに熱い方々なのかなぁ。定食屋さんとか公園でホストさんに逢ってみたいもんです。晶さんと彼女は、この作品でも火花バチバチでしたね。2014/01/14
flower0824_
9
シリーズ3作目。店内改装中の個性派ホストクラブ“clubindigo”。今回はホストのジョン太、アレックス、犬マン、それぞれがプライベートで事件に捲き込まれる。そして最終話へと繋がっていく。新たに登場した街の若者たち(可奈と梓、¥と¢)は今後も出てきそう。にぎやかになってきて楽しい。2021/07/25