集英社新書
「事業仕分け」の力

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087205404
  • NDC分類 317.2
  • Cコード C0233

内容説明

二〇〇九年十一月、新政権が設置した行政刷新会議による「事業仕分け」は、世論調査で国民の八割が支持。日本における政治文化のターニングポイントとなった。この仕分けの「統括」として、議論をリードした著者が、事業仕分けの意義と仕組みを平易に説き明かす。国の債務残高は、二〇一〇年度末で九七三兆円超。この巨額の財政赤字を前に、これ以上、税のムダ遣いは許されない。意義の不明確な事業、事業の重複、ピンハネ、中抜き構造、組織のための組織など、あらゆるムダを炙り出し、税金の使われ方を国民主権の観点から見直す事業仕分けの実相とは?そして、仕分けに対する数々の誤解や批判にも答える。

目次

第1章 「政治文化」の革命としての事業仕分け
第2章 事業仕分けとは何か
第3章 事業仕分け最前線
第4章 事業仕分けに対する批判に答える
第5章 有権者の意識改革としての事業仕分け
補章 事業仕分けの歴史

著者等紹介

枝野幸男[エダノユキオ]
1964年栃木県宇都宮市生まれ。衆議院議員。東北大学法学部卒業。88年司法試験合格。91年弁護士登録。93年日本新党の候補者公募に合格し、旧埼玉五区から衆議院議員初当選。その後新党さきがけへ移り、薬害エイズ問題の解決に尽力。民主党結党に参画し、党政策調査会長、党憲法調査会長を歴任。2010年2月行政刷新担当大臣に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

206
そんなこともあったなぁと言うのが第一印象。その後どうなって自民政権でどうなってるのかも気になる。2015/08/01

ちくわん

11
2010年4月の本。震災前、民主党に勢いがあった頃。蓮舫氏の「二番じゃ、ダメなんですか?」で印象が悪かったが、本書を読み、手法としては正しいと思った。なかなか、万民が納得できるようにはできないかもしれないが、国のみならず、地方公共団体、企業でも使える。ただ、誰が、誰のためにやる、という辺りがはっきりできなければ「権力者によるリンチ」。関係ないが蓮舫氏には昔、大変お世話になった、感謝。2019/06/09

Piichan

10
立憲民主党を旗揚げして注目を浴びている枝野幸男氏の本です。政治を国民にわかりやすくしようとした発足間もない民主党政権の熱気が伝わってきました。電源立地地域対策交付金については民主党政権ですら原子力発電が細心の扱いを要求される分野だったことがよくわかります。 2017/10/03

ヒロチカ

6
事業仕分けの意義、必要性と一部の報道機関の編集によるねじれた伝わり方への訂正など、とてもわかりやすい文章で解説されています。「すぐできること」「やるけど、調整に時間がかかること」「事業仕分けの枠組みで検討すべきではないこと」に区分けすること。無駄ではなく、有用な予算だと、請求側が立証する必要があるという仕組みに変えたこと。この2点が素晴らしいですね。2つ目は、これまでは真逆で、無駄だと指摘する人が、なぜ無駄なのかを立証する必要があった。。。なんてほんとおかしなことですよねぇ。2010/08/08

猫好き(^ω^ )

4
「政治ショー」とメディアで扱われていたが、仕分け人の人たちがどういった考えのもと、動いているのか理解できたつもり。また、数字だけ見ると全然、予算削減できていない現実やあくまでキレイ事かも知らんけど、この方法論でオープンな制度改革をしていこうって新書で表明するあたりに枝野さんの誠実さを感じる2010/08/17

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