集英社新書<br> 米原万里の「愛の法則」

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集英社新書
米原万里の「愛の法則」

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087204063
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集。世の中に男と女は半々。相手はたくさんいるはずなのに、なぜ「この人」でなくてはダメなのか―“愛の法則”では、生物学、遺伝学をふまえ、「女が本流、男はサンプル」という衝撃の学説!?を縦横無尽に分析・考察する。また“国際化とグローバリゼーション”では、この二つの言葉はけっして同義語ではなく、後者は強国の基準を押しつける、むしろ対義語である実態を鋭く指摘する。四つの講演は、「人はコミュニケーションを求めてやまない生き物である」という信念に貫かれている。

目次

第1章 愛の法則(世界的名作の主人公はけしからん!;もてるタイプは時代や地域で異なる ほか)
第2章 国際化とグローバリゼーションのあいだ(「国際」は国と国とのあいだ;国を成立させる要素 ほか)
第3章 理解と誤解のあいだ―通訳の限界と可能性(同時通訳は神様か悪魔か魔法使い?!;濡れ場の多いベストセラー小説『失楽園』 ほか)
第4章 通訳と翻訳の違い(言葉を相手にする通訳と翻訳;小説を楽しめる語学力があれば通訳になれる ほか)

著者等紹介

米原万里[ヨネハラマリ]
1950年東京生まれ。作家、エッセイスト。少女時代プラハのソビエト学校で学ぶ。ロシア語会議通訳として多方面で活躍。2006年5月没。著書に『不実な美女か貞淑な醜女か』(新潮文庫、読売文学賞)、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、大宅壮一ノンフィクション賞)、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社文庫、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

280
米原万里さん晩年の講演集。これらの日々、彼女は癌との闘病中であったようだ。4つの講演録を収めるが、後のものになるほど実感的だ。逆に言えば、最初の「愛の法則」は、男女を生物学的に語っているのだが、かなり思い込みの激しい暴論めいたものになっている。本のタイトルをここから取っているのは、編集者が売れ行きを優先したためだろう。警句としてとりわけ慧眼なのは「アメリカ人の言うグローバリゼーションは、自分たちの基準を押し付けることであり、日本人の思うグローバリゼーションは世界の基準に自分を合わせることだ」というくだり。2015/06/14

新地学@児童書病発動中

121
米原さんの4つの講演をまとめたもの。いずれも面白い。言葉を愛し、人を愛し、下ネタを愛した(笑)米原さんの愛すべき人柄が伝わってくる。1章の「愛の法則」は男女の恋愛を多方面の知識を動員して、赤裸々に語ったもの。高校での講演だが、まじめな先生はけしからん!と思ったかも。2章は日本の安易な国際化論に警鐘を鳴らしたもの。鋭い舌鋒に唸った。3章は言葉の意味の伝わり方を自分の体験に基づいて語ったもの。優れた言語論になっている。4章は語学をマスターする上で一番大切なことを語っていている。言葉好きの方にお勧め。2015/02/04

aika

58
宙に浮いている、と思っていた国際化、グローバル化、などの言葉の真意が、日本人にとっては物差しを世界に合わせることなのだ、との米原さんの指摘が、すごく腑に落ちました。自然によって大陸から切り離され、大国中国の文化に影響を受け、開国と鎖国を繰り返したという歴史的な観点から日本の文化や言葉を辿ると、日本という国が客観的に見られ、もっと日本のことを、世界のことを知りたいと思いました。文学に触れることや他言語学習を通して日本とロシアを、人の心と心を通わせてきた米原さんの言葉は、含蓄たっぷりです。2017/12/10

Miyoshi Hirotaka

54
世界的名作のヒロインは「若い美女」。法の前の平等を目指した市民革命や経済的平等を目指したプロレタリア革命にも関わらず、恋愛には理不尽な不平等が存在する。小説では男が主流で女が傍流だが、生物の世界では、オスは生き延びて質を求めるメスにより優秀な遺伝子を提供するだけの存在。女の幸せは「お姫様」。選択肢を多く持つことが幸せの証。男の能力を試す物語が各国に残るのは、その願望の表現。種の保存という使命から解放されてからの寿命は女の方がはるかに長い。若い美女だった人もお姫様になりたかった人も、楽しく生きるべきなのだ。2014/10/18

舟江

46
講演会を文字化した本。グローバリゼーションはアメリカンファーストと同じようなことのように書かれているなど。だいぶ過激な内容が多い。生前に講演会に出席して見たかった。2019/05/03

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