集英社新書
幕臣たちと技術立国―江川英龍・中島三郎助・榎本武揚が追った夢

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203424
  • NDC分類 281
  • Cコード C0221

内容説明

明治維新こそが近代の「夜明け」であるという認識が、一般の日本人にとって、ごくあたりまえの通念である。本書は、激動の時代を駆け抜けた三人の幕臣たちの生涯を取り上げながら、そうした歴史通念に異を唱えた一冊である。反射炉やお台場築造に関わった先駆的な行政官・江川太郎左衛門英龍、ペリー艦隊と最初に接触した人物にして、日本初の西洋式帆船の建造者である中島三郎助永胤、そして、船舶技術や国際法の知識を総動員して、近代日本建設のいくつものプロジェクトのリーダーとなった榎本釜次郎武揚。日本の近代は、幕末期の技術系官僚たちによって準備され、すでに始まっていたのである―。

目次

第1部 早すぎた男―江川太郎左衛門英龍(江川家と文化文政の知識人;鉄志向と海外志向;蘭学者への弾圧の中で ほか)
第2部 陣痛期を生きた男―中島三郎助(浦賀奉行所の与力;黒船に乗りこむ;造船の第一人者として ほか)
第3部 近代化に殉じた男―榎本武揚(技術者的な合理精神;オランダ留学;戦乱の故国へ ほか)

著者等紹介

佐々木譲[ササキジョウ]
1950年北海道生まれ。作家。79年『鉄騎兵、跳んだ』でオール読物新人賞を受賞し、デビュー。89年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。同年より東京農業大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃま坊

18
著者の幕末幕臣三部作の予習と復習にこの一冊。江川太郎左衛門英龍、中島三郎助、榎本武揚の年譜が巻末に並ぶ。幕末のオールスターはたくさんいるのになぜこの3人なのか。大砲と軍艦の重要性に早くから気が付いていた幕臣はまだ他にもいる。技術者として最前線にいたのがこの3人ということか。司馬や吉村とまた違った視点から明治維新をみる。2020/09/12

ノだやん

1
表題三名についてざっくりとおさらい。巻末の三名の年表が嬉しい。2011/06/30

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