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集英社新書
論争する宇宙―「アインシュタイン最大の失敗」が甦る

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203271
  • NDC分類 443.9
  • Cコード C0244

内容説明

アインシュタインだけではなく、数多くの天才たちが独創し、迷い、激しく論争しながら創り上げてきた「宇宙」の像。その途方もないスケールと気の遠くなる時間の中で、宇宙の果て、始まり、終わりを観測するとは、いったいどういうことだろう。そして、他ならぬアインシュタイン自身が「生涯最大の失敗」として否定した「宇宙定数」は、どうして甦ったか。自分たちの研究専用に自力で「すばる」に次ぐ日本第二の望遠鏡を作ってしまった銀河物理学者の案内でめぐる。好奇心満開、宇宙論の最先端。

目次

第1章 二〇世紀宇宙論の始まり
第2章 宇宙観測の進展
第3章 行き詰まった宇宙論
第4章 宇宙の構造を決めるもの
第5章 よみがえる宇宙定数
第6章 宇宙の最深部を探る
第7章 マグナム・プロジェクト

著者等紹介

吉井讓[ヨシイユズル]
1951年新潟県生まれ。東京大学大学院理学系研究科教授。天文学教育研究センター長。75年京都大学理学部卒業。80年東北大学大学院理学研究科博士課程(天文学専攻)修了。理学博士。オーストラリア国立大学高等研究所、英国ダーラム大学、ニールス・ボーア研究所、ヨーロッパ南天文台などの客員教授を歴任。研究テーマは観測宇宙論、銀河形成・進化・構造に関する理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

11
宇宙観測の歴史と著者のプロジェクトのお話。知っているつもりで実は解っていなかったこと多々。天文学は軍事・産業に貢献しないのでピュア・サイエンスと皮肉されるとのこと。だからこそ必要な学問なのではないかと思う。宇宙の果はどうなっているのだろか。宇宙は永遠に拡大していくのか、縮小していくのか、、、想像は飽きない。2018/02/27

Hidetada Harada

10
天文学というのは、今の世の中は珍しい商売っ気の薄い学問だと思う。その意味で数少ない純粋科学。趣味にするにはもってこいと思い読んでみたけれど、書いてあることの半分も理解できなかった印象。踏ん張って勉強してみよう。2017/04/06

文章で飯を食う

7
前半の宇宙定数がダークエネルギーとしてよみがえるところがおもしろかった。数年単位で理論が、どんどん進化していくのだから、すごい。後半はプロジェクトXのような話になり、それはそれでおもしろかった。その後の成果が知りたいな。2013/10/19

gentleyellow

4
前文で著者はマグナム望遠鏡というプロジェクトの人ですよ、と宣言し、本文前半から中盤で天文学という分野の科学史の話をそこそこ詳細に繰り広げ、中後半から徐々に自慢話と苦労話込みのマグナム望遠鏡話に戻る。新書としては理想的な展開じゃなかろうか。つまり、普遍的な知識を深め、かつ最新トピックの本であるという。僕個人としては、天文学というものが一体なにをしておるのか、ということがわかったのがよかった。なるほど、ハッブル定数を決めるために喧々諤々してるんだな。知識としてはその用語は知ってたが、知らなかった。興味深い2014/03/20

naoto

1
6年前に読んでた(笑)たまにあるこのパターン、読書メーターに記録するまで気がつかないのはいかがなものか?6年ぶりの再読、やはり面白かった。宇宙の話が好きなんだろうね、自分。6年経って、劇的に内容が理解できるようになった、とかないところがちょっとさみしい…2021/08/28

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