集英社新書
アマゾン河の食物誌

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202854
  • NDC分類 596.23
  • Cコード C0226

内容説明

むせ返るような、濃密なアマゾン河流域の大自然の恵みを味わう。世界最大の熱帯雨林を抱くこのユニークな地域が生み出した豊かさは比類ないと著者はいう。ピラニア、ヨロイナマズの塩焼き、屋台の不思議な香りと味の食物、ゲテモノ一歩手前の怪味、開高健や向田邦子といった食通を唸らせた美味…。開高健『オーパ!』アマゾン取材時に案内役を務めたブラジル在住の作家が、長年取材と魚釣りで分け入ったアマゾン河流域で出会った食材と料理のかずかずを、ゆったりとした時間のながれとともに描いた、食の博物誌。

目次

第1章 熱帯の街・ベレン(ベレン散策;アサイヤシの実の幸福 ほか)
第2章 森のなかで(森と水の旅;地形の説明、バルゼアについて ほか)
第3章 青き水の町・サンタレン(サンタレン散策;珍味!ヨロイナマズ ほか)
第4章 ふたたび森のなかで(熱帯雨林と水;ピラニアという魚 ほか)
第5章 ゴム景気で栄えた町・マナウス(マナウス点描;マナウス観光 ほか)

著者等紹介

醍醐麻沙夫[ダイゴマサオ]
1935年横浜生まれ。作家。学習院大学文学部卒業。その後ブラジルに渡り、事業経営を経て文学へ向かう。日本語教師、川漁師をしながら小説を書き、サンパウロ新聞文学賞、オール読物新人賞などを受賞。ブラジル移民の取材を通じてアマゾン、アンデスを放浪。釣魚紀行『オーパ!』のアマゾン取材で小説家・開高健の案内役を務めた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wei xian tiang

2
本書ではあくまで傍論だが、高拓生の苦難と努力は後世語り伝えるべきである。以前から気になっていた、絵本作家のよしながこうたく氏と、昭和三十年代にアマゾン日系人社会を調査した吉永正義氏は、やはり親子であり、何年か前にこうたく氏がマナウスに行き高拓関係の式典に出たらしい。福岡とゆかりあるだけに今後も注視したい。2016/01/25

ぐだぐだ

1
マンジョッカ芋、ファーリャ、、。聞きなれぬ単語満載。2016/12/08

イソテルス

1
この本は食を中心とした旅行記でもあり、アマゾン河流域で食べられているものだけでなく、それを取り巻く雰囲気まで感じることができる。弁当を開けるとすぐ虫が寄ってくるのでその都度フタをしながら食べるとか、ハンモックが熱帯でいかに快適であるかとか。食べ物と食べる環境はセットで楽しむものだと思うので、こういう描写があるのは嬉しい。トゥクナレやピラルク、タンバギ、ピラニア、アマゾン河の淡水魚を一度は食べてみたい。2013/05/28

piro

1
面白くておなかが空く良い本。作者のアマゾン河の旅行記と、食事の思い出が主な内容。紹介される食事は、なかなか美食が多く、アマゾン河の一帯がとても豊かな土地だということが分かった。駆け出しの若手タレントがアマゾンに飛び、苦い表情で巨大な幼虫を食べるバラエティ番組の印象が、そのままアマゾンの食に対する私のイメージとなっていたが、全然違った。10株で一年分の食糧が得られる上に栄養価が高い芋や、適度な脂身に淡白な食感がうまい魚、爽やかに酔える酒など、魅力的な食でいっぱいだった。2012/03/11

Kazuyuki Koishikawa

0
ベレン行くかなあ。ピラニアの焼き魚食いたいなあ。2012/10/15

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