集英社新書
女性学との出会い

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202427
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0236

内容説明

女性学は、女性の視点の発見に始まった。二十一世紀を迎えた今。それは、男と女を、中心と周辺、公と私、優位と劣位の存在とすることで成り立ってきた、ジェンダー―近代性差社会と文化の構造そのものの虚構を、根本から問い直すにいたっている。本書は、フェミニズム批評を一貫して展開してきた著者が、一九七〇年代初めの女性学の揺籃期から現在までを、女性の時代を共有した人々との出会いを中心にふり返った、興味深いフェミニズムと女性学「私」史である。

目次

第1部 「女性学」の発見(私のアメリカ留学;イェールの学生寮にて;ある経験;ヴェレック先生;一九六〇年代、アメリカの大学風景 ほか)
第2部 「女」から「ジェンダー」へ(二十余年ぶりに日本へ帰国;環太平洋女性学会議の開催;女性の自己表現とポストフェミニズム;会議を振り返って;フランス派フェミニストたち ほか)

著者等紹介

水田宗子[ミズタノリコ]
1937年、東京都生まれ。東京女子大学卒業、イェール大学Ph.D(アメリカ文学)。スクリップス大学、南カリフォルニア大学比較文学部準教授、城西国際大学人文学部教授、城西大学学長などを経て城西国際大学学長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Naota_t

0
本書で興味深かったのは、最初は日本、アメリカにおいてでも著者はフェミニズムがある社会を当り前のように受け入れていたが、徐々にそのフェミニズムに対して疑問を抱くようになることである。 特に脳科学や人間進化論に一文字も触れない論調もよい。 日本でフェミニズムって言われれば、有体は想像できるけれど、アメリカで70~80年代のフェミニズムって知らなかったので新鮮だった。 今では『SEX and the CITY』『Lの世界』等、女性が臺頭する作品はたくさんあるけれど、ほんの数十年前には想像もできなかっただろう。 2012/07/06

pantyclub

0
女性学と言う学問が知りたくて読んだ。理論よりは過程の内容が多くて少し残念。エッセイかルポと言う内容。上野千鶴子さんが有名だけどそれ以外にも研究者がいることが発見。現在の女性像は社会が作り出したことは興味深い。教育は重要だと思う。社会生活の中では人権が最重要。著者のことも知れて良かった。内容は期待と違ったけど女性学に興味が持てた。どこかで女性学を学んでみたいと思った。2024/02/11

もも

0
"女性学"だけでなく"外国人"としての視点や境遇も描かれていて読み応えがあった。 "産む性"とされてきた女性は初めから立場の弱い者とされてきたが疑問を持った女性が実際に行動することで"女性学"がうまれて社会にも影響を及ぼしてきたと思う。さまざまな問題があるなかで"セクシュアリティ"や"フェミニズム" "女性学" が遅れたのは偏見と無知が関係していて、それは現代の"ジェンダー"の認識の問題ともいえると思う。いまの社会では"男女" "日本人"という枠組みではなく"個人"としてみることが求められていると感じた。2021/05/31

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