集英社新書
二十世紀のフランス知識人

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202328
  • NDC分類 361.84
  • Cコード C0210

内容説明

「知」のあり方や有効性がこれほど問われている時代はないでしょう。本書は、そうした問題提起に対するひとつの歴史的な範例として、一九三〇年代から二〇〇〇年代の今日にいたるまでのフランス知識人の行動に光をあてました。第二次世界大戦、米ソ冷戦期、パリ五月革命、ソ連邦解体、湾岸戦争、九月十一日事件などとつづく困難な時代に、彼らは何を考えどのように行動したのか。二十世紀の知を牽引したフランス知識人たちの足跡を「行動する知」という切り口で概観した本書のスタイルは、思想書になじみのない読者でも手に取りやすい内容になっています。フランス現代演劇および評論史の大家による、二十世紀思想の画期的な入門書。

目次

第1章 危機の三〇年代
第2章 戦争、“抵抗”と“協力”
第3章 サルトルと実存主義
第4章 “民衆演劇”の問題―公共性をめぐって
第5章 新思想の台頭
第6章 五月革命からソ連の解体まで
第7章 世紀末から二十一世紀へ―知識人の新しい役割

著者等紹介

渡辺淳[ワタナベジュン]
1922年三重県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒。東京都立大学名誉教授。フランス文化、演劇、映画を中心に評論活動を行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Naota_t

1
★3.0 体調が良くないのもあって、読み終わるのにめちゃくちゃ時間がかかった、半分眠りながら同じところを何度もよくこともしばしば。フランス現代演劇および評論史の大家による、20世紀思想の画期的な入門書、らしいです。フランスの歴史にも、思想書一般にも明るくない私にとっては、読み進めるのが苦痛で仕方なかった。著者の本書を通してのメッセいー時は何だろう?私が浅学なのも十分承知ではあるが、新書という体裁上、もう少し最大公約数的に読める内容にしていただけると嬉しい。ここまで感想がない感想を書くのは初めてかも(苦笑2020/12/27

bittersweet symphony

1
5,60年代著者が現役バリバリの頃に直接逢って話したり個人的な想い出がある人達にそれゆえのバイアスがかかっていたりするという、ちと客観性がきちんと保たれているとは言えない内容で、リタイヤ前に全盛期を偲んで筆を取った感があります。序盤から端々に現れ、終盤近くで全開になる著者のアンチ・グローバリズム、アンチ・アメリカ覇権の主張についてはこのタイトルの著作には不要ではないかと思います。その論旨の賛否は別として別立ての著作で主張していただきたかった。2014/05/07

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