内容説明
僕の一人暮らしへの第一歩は、親父を説得することだった―はずだ。ところが、いざ話を進めてみると、意外なところで反対されるし、かれんは何か悩みを抱えているようで、気がかりだけが増えていく…。でも、部屋が見つかればふたりの「場所」ができるのだ。かれんの兄『風見鶏』のマスターが語る過去のエピソードも同時収録。人気シリーズ第6弾。
著者等紹介
村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年生まれ。東京都出身。『もう一度デジャ・ヴ』で第一回J小説・NF大賞佳作、『天使の卵』で第六回小説すばる新人賞を受賞
志田正重[シダマサエ]
1968年生まれ。神奈川県出身。1991年、週刊少年ジャンプスペシャル増刊より、『もう一度デジャ・ヴ』の漫画化でデビュー。1996年、「第22回モダンナイーブアート展」で入選
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
18
なかなか心のうちを見せないかれんがもどかしい・・・。丈君のナイスなフォローで動いているようなショーリとかれん。初恋のように初々しい半面・・・勇気がないというか・・・あぁぁあああ~~~おばさん目線で今回は読んでしまった。マスターの妹を思う気持ちが痛い。その思いと共通するのは丈の姉を思う気持ちかもしれないなぁ。2010/08/12
本読みじいさん
9
マスターの少年時代が明らかに、ショーリーは一人暮らしスタート、自分の城ができたが今後どうなるのか〜2011/09/30
ゆかたん
6
かれんちゃんとどうなるんだろう。 勝利のひとりぐらしも始まったなぁ。2015/08/13
くっちゃ
6
ショーリが遂に独り暮らしスタート。明子さんや丈の説得などはあったものの、まぁ順調に新居生活はスタート。パンダさんトースター、そんなのもあったね。丈ホントいいヤツ。今回はさほど波乱もなかった印象。ラストで星野りつ子との遭遇が、次巻で大きなトラブルの火種になりそう。番外編はマスター。嫉妬しつつも、勝利をキライになれない、複雑な兄の心境(笑)2015/02/03
星落秋風五丈原
5
叔父夫婦の帰国を機に勝利は一人暮らしを。これでかれんとの時間を自由につくることが?ところがいざ話を進めてみると意外なところで反対されるし、かれんは何か悩みを抱えているようで気掛かりだけが増えていく。でも部屋が見つかれば二人の場所ができるのだ。かれんが実の娘でないことを知っていることを本人の了解も得ずに父とその再婚相手明子に話したことをまずかったかな?と思う勝利。一方勝利にかれんとのことを打ち明けられた星野は拒食ぎみのため勝利は時々一緒に御飯を食べることがあった。しかしそのことをかれんには打ち明けていない。2004/03/23