内容説明
聖都イェルサレムをめぐって、いよいよ壮絶の度を増す、十字軍とイスラム軍の「聖戦〈ジハード〉」。イスラム軍智将、「公正」ヴァレリーの命も、さらに多くの敵の前に曝されていく…。かつて煮え湯を飲まされたリチャード王。絶滅したはずの「暗殺教団」の影。妖艶な姿と悪魔の策略を持つアリエノール。最大の危機がヴァレリーと仲間を迎え討つ。超話題作第２弾、ここに登場。
目次
吠えるライオンの魂
熄え逝く者
落葉の遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまだ
1
一巻も負けていたがそれより負け戦の続く2巻。奇策をもって十字軍と戦うヴァレリーだが、毎回自分が死にかけるのがお茶目で良い。作中では三枚目という扱いだが、息を吐くように歯が浮くような台詞を紡ぐ我らがヴァレリー。そしてほとんどの女性キャラに愛されるヴァレリー。別に読んでてイラっとした訳じゃないですよ？あとエルシードが幼児体型なら12世紀末のイスラムにおけるグラマラスな女性というのは我々の想像を遙かに超える物なのかもしれない。2012/06/07
