石ノ目

石ノ目

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  • サイズ B40判/ページ数 301p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087020137
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ある夏休みに私は、友人とあの山に登ることにした。私が幼い頃、あの山に一人入って消息を絶った母親の遺体を探すためだ。山には古い言い伝えがあった。曰く「石ノ目様にあったら、目を見てはいけない。見ると石になってしまう」と。そして、私たちは遭難した…。斬新な文体で新しいホラー界を切り開く乙一の短編集。書き下ろしを含め四編、ここに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

57
『平面いぬ』に改題され文庫にもなってる短編集。4篇ともホラーかと思ったら表題の『石の目』だけが一応ホラーという感じで残りの3篇はファンタジーだね。新評価『可もなし不可もなし』。文庫版のタイトルになる『平面いぬ』が柔らかなファンタジーで好感触。『BLUE』は文体を変えて絵本にしたらよさそうな童話といった感じ。『はじめ』座敷童子の変形版はほなかなせつない物語。『石の目』ホラーではあるけれど特に怖さはなく話の筋も大方読めてしまうので物足りない。デビューから三冊目ということもあってか玉石混合。『もうしこしです』2014/07/26

Atsushi Saito

50
4つの短編集。どれもホラー要素があるけど怖くはないです。 幻想の少女との交流と別れの「はじめ」と不思議な布から生まれたぬいぐるみの「BLUE」が好きですね。 優しいお話。2016/04/24

アーちゃん

29
2000年発行。初出1999~2000年頃。当時大学生だったという、若いころの乙一さんが描いた4短編は、ホラーというよりのちの山白朝子さんに通じるものがあり、やはり巧いなぁと思いました。特に「BLUE」が哀しくて、せつなく読みました。「平面いぬ。」のブラックユーモア的な内容も面白かった。難を言えば、挿画は不要だったかも。2018/10/24

晴れの国のにっしぃ

28
「石ノ目」「はじめ」「BLUE」「平面いぬ。」の4作からなる中編集。(文庫化時「平面いぬ。」に改題)ホラー(というか怪談?)と言ってしまうにはあまりに切なくノスタルジック。物語に引き込む筆力は流石ですね。う~ん、これらの物語を二十歳前後に書いていたとは。。。迸る才能に年齢は関係ないんですね。もっともっと乙一さんの新作を読みたいと切に望んでいます。2010/09/24

リッツ

27
ずいぶん久しぶりに再読。若いなぁ~と言う感じで楽しんで読めました。初めて読んだ乙一作品は文庫本の「夏と花火と私のしたい」で、その時の感想は『中学生の私に読ませたら夢中になっていただろうな』でした。面白かったんだけどこれにハマるには、やはりちょっと自分が歳を取り過ぎたと。この「石ノ目」も多分、当時そう思いながら、でも何の事はない。そう言いながらも次々と乙一ワールドに手を出していたな、と思い出しました。2017/03/15

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