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内容説明
武装司書たちの本拠・バントーラ図書館が何者かの襲撃を受け、さらに先の戦闘で死んだルイモンの『本』が輸送中に盗まれた。その奪還の任務を背負った見習い武装司書・ノロティ。彼女が必死の捜索を続ける中、ハミュッツが現れ、別の極秘任務を与える。それは、「透明な髪の毛」を持つザトウという男を守ることだった…一体ザトウとは何者なのか?ハミュッツの狙いは?『本』をめぐる、壮大なファンタジー、待望の第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
37
戦う司書シリーズの2冊目は笑うことを望む怪物の話。1巻と比べたら、大分出来は落ちますが今回も面白かったです。やっぱりこの作者は物語の構成が上手いですね。一見すると荒唐無稽な設定をしっかりと繋げていき、最後に綺麗に締める技量の高さは流石です。ハミュッツの立ち位置がイマイチよく分からんけど、そこら辺はいずれ明かされる事になるのかな?今後の展開が楽しみですね。次巻も期待してます。2015/03/31
らじこ
20
1巻のときと同様に、ハミュッツの存在の意味がよくわからないけれど、本当にこの作家さんは綺麗な物語を描くなぁと思う。純粋にたったひとつのものを求め、消えていくメインキャラの心情がとても美しく感じられる。今作で登場するエンリケの人生があまりに悲しく美しく壮絶で虚しく、泣きそうになった。あんなにも過酷な環境にあって、なんて純粋なんだろう。ラストの展開では感動とともにホッとした。2014/10/11
チェシャ猫
18
今回も良かった。笑顔ができない、死にたがりの怪物の物語。最後の盛り上がりが良かった。救われる怪物と落ちていく怪物。行方不明の本がキーポイントになるとは。肉の扱いは相変わらずひどいです。2014/04/12
宇宙猫
17
★★★ 神溺教団とハミュッツの謎は深まるばかり。2016/10/26
ぺぱごじら
12
死者の『本』が収められるバントーラ図書館を訪れた『怪物』。武装司書三名がかりでやっと撃退した化物へ、ハミュッツが放った『矢』は不殺の意思を持つ見習い司書1名。魔法権利・魔法審議・本喰いなど様々な概念がインプットされていくこの世界にどっぷり浸かるのは大変。登場人物も多く情報量が多い作者だなと。司書と教団、なかなか複雑な関係のようで。ところで一番『ぶっ壊れた怪物』は誰?2015-2052015/12/19