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内容説明
古から続く“ハムルを持つ者―ハムランムル”の一族。彼らは四つある“血族―クラン”のいずれかに属している。そして、私利私欲のためクランを統一し、支配しようと企む者がいた。その魔の手は、ごく普通に高校に通っていた日高虎ノ介にも及ぶ。彼の父の死が報道され、母親違いの妹・風子もさらわれてしまった。虎ノ介は風子を取り戻すため、奔走する。そこへ誰かが呼びかける…。「そこのハムランムル!手を貸して」その出会いからが、虎ノ介にとって本当の“戦い”の始まりだった。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年、熊本県生まれ。88年に『銀河英雄伝説』で星雲賞長篇部門を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
お腹ボン!
6
アニメ化前提の作品という事で、まるでSPRIGGANを想わせる表紙絵から想像を膨らませ、超劇的に楽しく読ませて頂きました。世界を東西南北に分け、其々虎・狼・獅子・熊族が存在。その中の獅子族が総てを支配しようとし、それを阻止しようとする他の族(KLAN)のお話。其々の地域とKLANのイメージが共感でき、悪者やそうでない者の今迄の経緯も解り易く、特に狼族ルネの祖先が「シャルマーニュ大王に仕えた騎士」というとこが、近頃頻繁に聴いていた「フランスギャル/シャルマーニュ大王」と偶然重なり、お~♡って感じ。2017/03/31
keisuke
5
昔から知ってたけど、続きが田中芳樹じゃないから読まずにいたもの。やっぱり面白いけど、続きは手に入れるのも大変やし、書き手違うしなあ。2018/01/16
Humbaba
4
愛情というのは,人を盲目にさせる.一般的に見れば非常におかしなことであっても,大切な人間の言うことであればついそれを許してしまう.しかし,判断を誤ったつけはいつか必ず支払わなければならない.2013/01/31
Tetchy
4
新シリーズの幕開けである(新シリーズもいいが、早く『アルスラーン~』も『創竜伝』も終わらせた方がよいとは思うのだが)。とはいっても内容的には獣に変身する一族の物語という事で特に斬新さはない。竜に変身する創竜伝があるので何故今頃という気もするが、文体やプロットなどを読むにかなり意欲的に取り組んでいることが窺われた。2009/05/15
黒蜜
2
面白かったです。創竜伝的な感じで目新しさは無いです。「獣に変わる人間」もなぜそういう種族がいたのか、ということには応えてないですが、一巻だからか?創竜伝はいってみれば神様の話なので。作者が一番面白かったときの出版でしょうが、続編を手放してるあたりどうでも良かったのかなぁ。このシリーズ、完結したんだっけ?2016/11/27