内容説明
白藍が仕掛けた罠によって囚われてしまった瞳は、母・マリを茨の檻から助け出すために、王に仕える巫女になるよう要求される。しかし、ほかならぬ母自身が、瞳に対して暗示をかけていた。巫女になってはいけない、と。歴代の王と、巫女たちの関係について疑問を持った白藍は、王宮のどこかにあるといわれている伝説の部屋を探しはじめる。王のみにひらかれる、人見の巫女の部屋とは―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
11
ベニシアが一番共感できるキャラなのかもしれない。だって、あまりにも、不憫…。みんな自分の想い人のために、大義名分もってる風だけど、彼だって生きようとしただけで、実の父母にそれを阻まれて、歪むなという方が無理がある。2016/01/25
みとん
8
おぉ、ホラーだ、ホラーだ。人見の巫女の集合体。女の執念の集まり。こっわー。彼女らが霊体だから怖いのか、女の執念が怖いのか、よくわかりませんが、白藍も散々ですね。三日天下ばりの短い王座。一方で、前王も復活。ウィン・ダーのボロ家で過ごす王さまはなんか普通にユーモアもあっていい人そうでした。こうなると、白藍は王の器ではなかったんだな~とわかります。塩焼きの魚の味付けを巡ってはなんか可愛かった(笑)さて瞳を助け出した一行ですが、人見の巫女たちは手強そうだ。2015/12/27
Natsumi
5
図書館
みとん
4
瞳を求めた白藍の目的は、人見の母連理を目覚めさせること。瞳を悪用しようとしてないところや、結局の黒幕が王宮の人見の巫女の亡霊だったことから、白藍もかわいそうな人だったんだな、と思う。人見の巫女たちの会話は女子校のリーダー的グループのようで怖い・・・。本編はあと2巻で終わり。長いようで、瞳たちの冒険談としては意外と短い。過去の話とかがあったからかな。
naota
4
夜更かしの読書です。月哉がカッコいいです。ちょっと前まで弟の月留や自分の運命に後ろ向きだった彼が、ある意味開き直りだけど、統率力発揮して一人の女の子瞳を助け出すのはカッコいい。2013/12/07
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- 和書
- フランス民話集 岩波文庫