内容説明
バレンタインの「びっくりチョコレート」の箱が爆発したのは予想外だった。でも、そのあとが問題。その場を取り繕うために、チョコには当たりとはずれがあって、当たりの景品が「私とのデート券」と口走ってしまい…。かくして、祐巳は祥子さまとデートできることになったのだが…。『ファーストデートトライアングル』の他に短編も2編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
46
シリーズ六作目。バレンタインデー話・後編。バレンタイン企画景品デート&祐巳と祥子さまはじめてのデート。三千円の予算で、三組三様のデート。みんなの私服姿の描写が新鮮で楽しい。 ファーストフードやジーンズショップ、祥子さまをフォローする祐巳ちゃん頼しすぎる。「祐巳さんは祥子さんがいなくてもそれなりの学園生活を送れたと思うけれど、祥子さんにとって祐巳さんが側にいるかいないかで学園生活の充実度合いが違うと思う」まさにその通りだと思う。なんでも平均点の祐巳ちゃんは実はただものじゃないのだ。2020/04/13
ガーガー
39
紅薔薇さまのつぼみ姉妹は楽しい、黄薔薇さまのつぼみの妹は悲しい、白薔薇さまの妹は寂しい日曜日であった。紅薔薇さまは受験日に長年の夢が叶ってよかったね…!2016/03/20
ぬー
14
★4.02017/08/21
みーる(●´ω`●)
13
前後編の後編である今巻。祥子と祐巳のデートでも祥子が面白い!!ハンバーガーをナイフとフォークで食べようとしているあたりが最高♪他のペアのデートも蔦子と三奈子の作戦も笑えました!美冬ちゃんの話も切なかったです・・・最後の紅薔薇さまの話もハッピーエンドで終われて読了後は気持ちが良かったです!!2012/10/29
幸音
12
後編はバレンタインデー企画の副賞デート。庶民なデート初体験な祥子さまが見せる反応が可愛らしい。他の人とのデートの中で由乃さんの名前を出してしまう令さまは無神経だと思う。天然って怖い。志摩子さんと静さまのデートが楽しそうな分、孤独さを感じさせる余韻にギャップがあり、また白薔薇さまとのやりとりが今までで一番この姉妹の関係を際立たせていたと思う。「紅いカード」美冬視点。終始切ないけど、今できることを少しずつしていく前向きな行動が良い。「紅薔薇さま、人生最良の日」卒業目前、紅薔薇さまの願いが叶って良かった。2013/10/06