内容説明
火星都市の軍務大臣ユージィン。支配者集団「ブルー・ブラッド」の血を持たないため、実力で国家元首の座を狙っている。副官エーリヒを始め、彼を慕う者は多いが、隙あれば追い落とそうとしている敵もまた大勢いる。軍の宣誓式典がテロに襲われ、責任を追及されるユージィン。その後、彼への嫌がらせはどんどんエスカレートしていく。ユージィンとエーリヒの野望は、達成できるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
33
エーリヒ視点にすることで、ユージィンの人物像を深く掘り下げている。。途中から昼メロみたいになってきたのが、なんとも。悪い人が、もう少し悪くてもいい気がしたのは、私だけではないはず!あまり、少女レーベルでは、狂気を描けないのかな。ラストが安定の明るさでよかった。2015/04/13
ひー坊
11
過激な登場人物ばっかり(笑)でも日常系ほのぼのとか好みじゃないから、激しいストーリーじゃないと萌えない私。須賀しのぶ先生の女性の好みは自分と合わないけど、登場する男性はめっちゃ好みだから楽しかった。ドイツ系軍服とか萌えない女性おらんでしょ。イケメン最高。お話?うん。まあまあかな。2019/01/18
秋乃みかく
4
★★★★☆ 再読。この巻の主役は、ユージィンの副官であり、マックスの半身でもあるエーリヒ。ユーベルメンシュであるがゆえのマックスとの確執。読むのがちょっと辛い部分もあったけど、最後はちゃんと自分をさらけ出せ合えて良かった。エーリヒ宛のマックスの手紙に泣けてしまったよ…(涙)それにしてもヴィクトール、見事腹黒い大人に成長してくれて嬉しいわ(笑)2017/04/22
秋乃みかく
4
★★★★★ こういう男たちの陰険漫才(?)の世界って大好き(笑) でも主役は真面目なエーリヒだけど。最後のマックスがエーリヒに宛てた手紙が良かったです。2012/12/04
Shiori Minato
3
表紙はエーリヒなのかマックスなのか。現実の政治や軍事にはほとんど興味がないのに、手に汗握りながらあっという間に読了でした。人間ドラマが濃いのがツボなのかな。最後の最後にエーリヒが救われて本当に良かった。マックスのその後を知るため、キルゾーンも読み返さねば!2020/01/27