内容説明
東宮妃である桜姫と兄の吹雪王は、許されぬ恋のためにある夜、御所に火を放ち、姿を消した。同じ頃、二人の生家・鴉家でも思いもかけない謀がささやかれていた。母・常磐の振る舞いは、帝をも巻き込んで、名門鴉家の土台を揺るがすことに…。一方、追手をかわしつつ東へと逃げる二人の前には、桜姫の「笛鳴り」と吹雪王の「御児方」の力をもってしても、いつしか暗い影がさしはじめた。
東宮妃である桜姫と兄の吹雪王は、許されぬ恋のためにある夜、御所に火を放ち、姿を消した。同じ頃、二人の生家・鴉家でも思いもかけない謀がささやかれていた。母・常磐の振る舞いは、帝をも巻き込んで、名門鴉家の土台を揺るがすことに…。一方、追手をかわしつつ東へと逃げる二人の前には、桜姫の「笛鳴り」と吹雪王の「御児方」の力をもってしても、いつしか暗い影がさしはじめた。