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内容説明
魑魍による襲撃に際し、志摩の振るった精霊使役の能力は桁違いだった。それは彼女が強力なる冬北斗の直系である証であり、また同時に一つの軋轢をも生んでいた。その能力を羨んだ武蔵が志摩に噛みつき、また志摩は武蔵の傲慢さに反発したのだ。一方、藤袴を目指す一行の中でも、遠江が持ち前の負けん気と辛辣さを発揮していた。隠岐の呑気さに苛立ちを抑えきれない彼女は、幽霊さながらに自分の前に現れた青年の警告を、今こそ伝えようと決心した。たとえそれが罠であるにしても…。