内容説明
鸞に滅ぼされた剋の王女〓珠。捕虜となった彼女は、復讐を誓って、女好きの愚王という噂の鸞王昭寧の後宮に入った。初めて王の寝所に召し出された夜、〓珠は短剣を忍ばせる。正妃に短剣を発見され、暗殺は失敗に終わったが、なぜか昭寧は〓珠を許した。昭寧の真意が掴めずに戸惑う〓珠に、昭寧はある提案をする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみ
6
今回は、滅ぼされた王国のお姫様が主人公。捕らわれて後宮送りにされたり、閨に短剣をしのばせたりとベタな設定ではありますが、なんかもう「夢の宮」から目が離せないのです。じわりじわりとからめとられていっています(笑)2014/11/11
Natsumi
3
図書館
まりい
3
ドロドロの愛憎劇とみせかけて、読後はすっきり爽快感が味わえる一冊。『夢の宮』シリーズの中では比較的ロマンス色の強い作品のような気がします。少女小説的にはありえないキャラ設定の昭寧が、なぜか良い男にみえてくるのが本当に不思議。正妃さまもすてきです。 2012/12/26
静間
3
中華風恋愛小説。今回は国を滅ぼした王と国を滅ぼされた姫のお話。敵を討つために閨に刃物をというのは結構あるけど、このお話は正妃の所でなるほど!となる。キャラクターとしては正妃が一番好き。やはりテーマが重たいので重苦しい雰囲気が終わり間際まで続くのだけど、丁寧に書かれているので読みづらさは感じない。かたくなに亡国を思っていた姫が少しづつ心を開くさまも良い。ずいぶん昔に読んだ本だったので、途中「悲恋?」とか思ったが読後スッキリ。やっぱりいいお話だなーと再確認。2012/05/03
おざみ
2
滅ぼされた国の王女が滅ぼした国の王の側室に復讐の為になるがいつしか王に愛情を持つ。王道だけど引き付けられた。2017/10/06