内容説明
花寺学院高校の文化祭には、リリアン女学園から薔薇さまと呼ばれる生徒会役員が招待されている。男子校に女生徒が来ることもあって、生徒たちが浮き足立つのは必至。そのため、文化祭に加えて薔薇さま方を迎え入れる準備に生徒会は大忙しだった。けれど、福沢祐麒の烏帽子親で生徒会長の柏木優はどこか上の空。誰もが憧れる存在で完璧だと思っていた柏木のそんな様子に祐麒は動揺して…。
著者等紹介
今野緒雪[コンノオユキ]
1965年6月2日、東京生まれ。『夢の宮―竜のみた夢』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
32
お釈迦様サイドにもリリアン女学園の文化祭に友情出演するのか。翌年の生徒会長不参加の理由。それは事情がありました。柏木先輩こちらサイドではそんなに悪く見えないのに、マリみてサイドでは「銀杏王子」のザ・悪役ですからね。彼なりに最善の形をもとめてあんな最悪な形となりましたとさ。でもマリみてサイドで乙女達がこの文化祭を契機に自分の意思と力と友達を信じてひとつになれた。成長と前進の第一歩になったのだからそんなに悪い結果でもなくて、ただ柏木先輩お疲れ様でした!こちらから見ると祐巳さんはとても可愛い。構いたくなりますね2010/12/13
kitten
11
お釈迦様シリーズ再読。ここが、全ての原点で、ちょうどマリ見て一巻の裏に相当する。スーパースターだった柏木さんの痛恨のミス。その影で、ユキチが柏木さんを救っていたという。シスコン弟としては、先輩と姉の接近には複雑な模様。しかし、一眼で両刀と見抜く白薔薇さま、何もんだ?2022/03/05
紅
11
電子書籍にて読了。とうとうマリみての1巻部分に入った。花寺、リリアン、両文化祭のお話。花寺の文化祭では祐麒視点で三薔薇さま+令が語られたり、ひっそりと山辺先生が登場していたり。また、リリアンの文化祭は柏木視点のお話があるのがとても美味しい。祐巳との初対面、祥子との対面、ギンナン王子。祐巳視点からだと嫌な奴にしか見えなかった柏木がとても素敵に見えてくる。祥子と会うことに対し思い悩む姿がとても人間らしくて良い。柏木と祐麒の関係もとても好き。リリアンでの練習から帰ってくる柏木を待つ祐麒がいとおしい。2014/07/03
雪守
9
先々代薔薇さまたちのお目見えだー!!(マリみて私の巣基準) 巻を追うごとにどんどんフランクになっていったマリみてだけど、こうやって改めて祐麒・柏木視点から見てみると、やっぱり多少なりとも薔薇さまたちは猫を被っていたんですね。そして柏木は陰でちゃんとワルツの練習をしていたという事実が意外でした。普段からやり慣れているものと考えていたので。ちゃんと苦悩して努力してたんだなあ。祐麒も頑張っているしこの巻は読めて満足。2011/01/19
青
8
ようやくマリア様本編とリンクしてきましたね。楽しみに読み始めました。蓉子さま達三薔薇さまも挿絵付きで登場。ギンナン王子、裏ではこんなこと考えてたんや。意外に余裕がなく、好感持てました。2013/07/29