内容説明
ほこりっぽい市場の人込みを、花嫁衣装を着た少女が歩いていた。彼女の名前はアイーシャ。義父に決められた結婚を拒み、輿入れの日に家出してきたのだ。自由な生活と、殺された本当の父の仇討ちのために旅をする彼女は、謎めいたウード弾きの青年に出会う。極彩色の鸚鵡を肩に乗せた彼が語るのは、遠い昔の、黄金の国の物語だった。過去と現在、二つの恋が交錯する純愛ファンタジー。
著者等紹介
谷瑞恵[タニミズエ]
2月3日生まれ、三重県出身。『パラダイス ルネッサンス』で1997年度ロマン大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Natsumi
4
図書館
まりい
4
久しぶりの再読。やっぱり谷先生の文章はすてきです!やりきれないほどの切なさがたまりません。最後は涙が止まりませんでした。ふたりにはいつか幸せになってほしいです。コバルト文庫、こういうちょっと毛色の違う作品をもっと出してもらえたらと思いました。2013/11/02
はる
3
コバルト文庫って、ハッピーエンドで終わるものだと信じていたからこういう切ない終わりかただったとは…輪廻天性のお話。でも、前世も今世も救われなくて辛かった…2014/02/16
シュウ
2
まさかの悲恋。いつか呪いが解けて幸福になれる日が来るといいな。次の来世こそは。2017/07/15
藤原湾
2
続きが読みたくなるような、いつか二人が幸せになると信じて、本を閉じた感覚。最初の方で鸚鵡の物語りとリンクしたのは分かったのですが、だからこそ今生でどうなるかが気になって先へ先へと読み進めさせられました。2014/02/09