内容説明
女子校の中等部に通う赤音。親友の春来と楽しい学校生活を送っていた。しかし、学年の中心的存在の少女・舞がふたりの友情を引き裂いてしまう!ふたりの間に割りこもうとする舞を拒んだことで、赤音はクラスメートから嫌がらせを受けるようになる。以来ひとりぼっちでいる赤音。だが彼女には、誰も知らない秘密があって…!乙女の園で華やかに繰り広げられるリリカル・ミステリー。
著者等紹介
友桐夏[トモギリナツ]
1976年6月8日滋賀県生まれ滋賀県育ち。『ガールズレビューステイ』で2005年度ロマン大賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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幸音
15
うわあ何これ。最後まで読むと最初から読み返したくなる。人気者の舞の誘いを断ったためにクラスから孤立させられた少女・赤音。赤音に寄り添うのは彩という少女。けれどその2人の仲を引き裂こうとする舞。春来は読みがあまり名字っぽくないような。共依存の話なのかと考えていたけれど予想が外れた。ただ、終盤まで読まないと分からない舞の執拗な態度は、余計なお世話としか思えず、なんでそこまで構うんだろうって怖かった。演劇になぞらえた展開が面白かったし、ラストはのめり込んで読んだ。創元推理文庫版で読み比べてみたい。2014/02/17
扉のこちら側
13
再読。2014年246冊め。2014/03/23
扉のこちら側
10
初読。クラスで孤立した赤音、隠れて寄り添う彩、二人を引き離そうとする舞。舞がなぜ赤音に執着するのかがはっきり描かれていないが、思春期の少女たちの関係はよく描かれている。2005/12/10
柚桜
10
これには塾は出てこなかったよね?これはもう二度読まないとちゃんと理解できない!!最後で重要な事が色々分かって途中の違和感や納得出来ない所がスッキリするんだけど、そうなったらなったでまた「あの時のあの台詞は誰だった?あの時点ではもうそうなってたの?つか…もしや最っ初からかよ!」ってな具合になります(笑)上手いなあ。少女達の可憐さと儚さと毒を見事に表現する作家さんだと思います。再販決定されて嬉しいです。塾シリーズもぜひお願いしたい2014/02/11
紅
8
女の子の友情もの……というにはえぐい、女の子同士の関係性を描いたミステリ。親友だけに自分の名前を呼ばせる、というのが素敵。2014/12/13