内容説明
テンとカイ―武田信玄が『天海』と呼び、消息を追っている二人は、常人と異なる時間を生き、旅を続ける。その行程は本州を越え九州に及んでいた。宇佐八幡宮の北辰殿に篭もり清め祓いをするテンを置き、カイが訪れた先は、若狭国名田庄、土御門家。そこでカイは深い縁に結ばれたハル、そして宗主・有脩と再会を果たす。カイには、どうしても有脩に在り処を占ってほしいモノがあった。
著者等紹介
藤原真莉[フジワラマリ]
1978年1月8日生まれ。福岡商業高等学校卒業。『帰る日まで』で、’95年上期コバルト読者大賞受賞
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感想・レビュー
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翔(かける)
26
第14巻。八幡神からの浄化ミッションって感じで、再読した今の方が好きになりました。大友氏から焼き打ちにあった八幡宮の穢れを祓うため、三百日以上こもることになったテン。一方のカイは信長の娘・五徳に出会い、半ば強引に信長と生駒御前の問題に巻き込まれていく。有名戦国大名が交錯するので、そういった意味でもワクワクしました。八茅尼との最終儀式は、未遂とはいえ、カイの立場だったら死ぬほど嫌だろうなって考え込んでしまいました。儀式とはいえ、やろうとしていることは不貞行為だからね…。むしろ、だからテンは嫉妬深いのかな?2018/10/07
咲穗
10
汚れを祓うべく、宇佐八幡宮に籠ることになったテン。 別行動をとるカイの前に、どこかでみたような少女が現れ… 信玄、かなりしつこいですね笑 そして信長×帰蝶ネタもかなり深まってきました。2021/10/18
ゆきこ
7
「姫神さま」16巻目を再読。今回も信長中心のお話。テンと生駒御前の心境のシンクロ具合が絶妙で、とても切ない気持ちになりました。信玄とルイス…危険な二人が接触してこれからどうなっていくか見ものです。2016/02/02
紅羽
6
テンと結ばれる為に陰の王である事が求められるカイにやや躊躇いが見えましたが、一体どうなるのでしょう。そして、やはりテンとハルさんの親子会話は愉快です。今後、生駒と信長、そしてルイスの暗躍が気になります。2015/01/27
Natsumi
5
図書館