内容説明
自殺を思いとどめた十六歳の少年が魔術師の館を訪ねてきた。きけば、世にも珍しい「天使時計」を壊した代償に主人から預かった大事な金貨を取られたらしい。少年の手に残ったのはどうみても最初から壊れていた様子のガラクタ時計。魔術師のひとりは、詐欺師からだましとられた金貨九枚に上乗せして返してみせるというのだが…。珠玉の短篇計４作を収録。
著者等紹介
樹川さとみ［キカワサトミ］
１９６７年１月２４日、鹿児島県生まれ。佐賀大学教育学部教員養成課程卒業。１９８８年、第１回ウィングス小説大賞入選
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感想・レビュー
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シュエパイ
10
表題作が小気味よい短編集でした！やーなんかここの所、大きな事件の解決編がつづいていたので、久々に穏やかな魔法のお仕事していたり、ふんわりとした日常風景が描かれていたりで、ゆったり心地よく読めた巻でした。・・・ただ、少し、少しだけ悲しいのは、あともう、数冊しかないのが物理的に見えていること、かな。。。2017/06/21
まりもん
8
久しぶりの短編集なのでお気楽気分で読むことができた。天使のふりこでは殿下が実は練習を兼ねたパトロールをしていることが発覚。そして詐欺にあって自殺しかけた人物を他の３人に紹介して詐欺師からお金を取り戻すのだがサラが絡むとちょっとややこしくなっておもしろい。しっぽの音楽会では自分を犬だと思いこんでいる少年をもとの自分に気づかせる話。ほとんど弟子４人に任せて何もしていないようでちゃんとやることやっているエイザードは最高だ。ごくちゃんの小旅行では久しぶりにごくちゃんが主役。2011/07/17
みかづき
6
どうして支部長どんが表紙じゃないんだばかものおおおおおおッ！！！と叫びだしたくなるくらい、アシャ・ネビィ（夢と希望あふれる１８歳）の中編が面白かったです。出てきてもいない婚約者とか、その妹とか、同僚とか、騎士団長とか、どの人も素敵すぎます。怒りで臨界点突破したアシャのあまりのかっこよさに、一時的に楽魔女で一番好きなキャラになりました。このシリーズは、巻のメインキャラがそのとき一番好きなキャラになるという、多情現象が発生してしまいます。罪な本です。2012/11/26
まる
5
短編集。天使のふりこ：ローカイドでのお話。4人娘は（というかサラが？）詐欺師としての適性ありすぎるなあ。／しっぽの音楽会：サラの指導は流石というか何というか。クロさんに舐め回されたアシャは哀れ。／ごくちゃんの小旅行：ごくちゃんが昔と今で形が違うのは、エイザードとごくちゃんのどちらが原因なんだろう。／騎士と卵：若い頃からアシャはアシャだなというお話。真相看破は、限界を超えて怒って頭の回転早くなったんだろうか。メロディとアシャの遣り取りは微笑ましいが、にしてもウマ子はなさすぎるｗ2012/08/20
セディ
3
短編集。殿下は口が悪いけど、とっても優しいです。ごくちゃんの目線での話や、支部長さんのはなしは結構泣ける感じかな。でもうま子で台無しです。2011/05/15
