内容説明
時は戦国、永禄三年。カイの身の内で奇怪な現象が起こっていた。まず一睡のうちに初夏から秋に季節が変わっていた。躯の節々がミシミシと軋む。心当たりが一つあった。眠る前、カイは神の前で未来を誓ったテンと夫婦の契りを無理矢理交わした。勇気を振り絞ってその顛末を確かめると、テンはカイが九十九日の間眠っていたこと、そして摩多羅と自分にまつわる『血の謎』について語り始めた。
著者等紹介
藤原真莉[フジワラマリ]
1978年1月8日生まれ。福岡商業高等学校卒業。『帰る日まで』で、’95年上期コバルト読者大賞受賞
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感想・レビュー
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咲穗
7
ある日目覚めると体が妙に重い。 しかも記憶にあるより季節が進んでいる! カイに起きた出来事とは… この巻はラストが辛いっ!2021/08/24
ゆきこ
6
「姫神さま」13巻目再読。因縁の地である鎌倉にて様々な謎が明かに。突っ込みどころもありますが、おもしろかったです。普通の女の子のように思い悩むテンがかわいい。2015/12/07
Natsumi
4
図書館
朱雀
3
カイの血筋のことがわかる巻。すれ違ってばかりのテンとカイのイライラが伝わってくる。カイはいろんな人に嫉妬してて、結構やきもち焼き。2012/05/25
霜月無二
3
家にあったのがこれだったので、シリーズの途中だけれど再読。すっかりお話を忘れていて混乱したものの、以前読んだ時よりも楽しめた。この巻の舞台は鎌倉。テンとその二人の眷族の過去と、カイの血脈が明らかになります。でも、テンとカイのすれ違いは更に深刻なものとなっていって……。後編に続く!2011/08/15