内容説明
駅で見知らぬ男に声を掛けられて、鳩川由那は困惑していた。その男は羽田から飛行機に乗って、付き合ってほしいところがあると言う。訳が分からない。しかし、視線を逸らしたら負けた気がする。どうしてこんなにも負けたくないって思うんだろう?いちいち虚勢を張って無理をして、悔しがっていじけて…。そんな繰り返し、もう、飽きた。由那は男にキッパリと言った。―一緒に行く。
著者等紹介
藤原真莉[フジワラマリ]
1978年1月8日生まれ。福岡商業高等学校卒業。『帰る日まで』で、’95年上期コバルト読者大賞受賞
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感想・レビュー
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真夜中
4
連休中に初めて沖縄に行って、そういえば沖縄が舞台の本だった!と思い出し再読。斎場御嶽にも実際に行って、沖縄がとっても好きになった。(実際は作品向けの写真撮影はNGだと思うけど。)そういえば10代の頃の私はスズのような人に憧れてたなぁとボンヤリと思い出した。表現方法には時代を感じるけど(なんと15年以上前の本!)17歳の屈折した気持ちや不安定さを良い意味で思い出せる本。学生時代はコバルト文庫をよく読んでいたので近々色々と再読したい。2017/05/07
Natsumi
1
図書館
いんちょ
0
2003-11-12-17-264.鮮やかな沖縄が目に浮かぶよう。2015/04/02