内容説明
あまりにも恵まれた男性は逆に不幸である。人生を変えた１枚の写真―。モデルから役者として活躍するまでの告白的初エッセイ。
目次
プロローグ セイシェル・悲劇の序曲
第１章 運命を変えた一枚の写真―人気と名声両手に花のモデル時代
第２章 スキャンダルからの脱出―Ｖシネマに救われたどん底時代
第３章 運動会のヒーローはいたずらっ子―硬派でならした少年時代
第４章 ガール！ガール！ガール！―素敵な女の子たちと出会った恋愛時代
第５章 起死回生の『熱海殺人事件』―捨て身で挑んだ役者への道
第６章 コンプレックスよ、さらば！―さらなる出会いを求めて…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海老エミ
4
面白かった。居酒屋でバブル世代の先輩の話聞きながら飲んでるみたいな気分になる。根暗のミーハー、人見知りの努力家て感じかな。2022/03/11
almeida
4
「結婚できない男」の再放送が面白かったので読んでみたが、あの役のイメージとは大違い。熱い人ですね。外見も含め、モデル時代よりも今の方がかっこいいと思う。 モデル時代からの友人の加藤雅也さんがすごく素敵！と思ったら、「帝都大戦」の主役の方だったんですね。彼も俳優として成功していて、うれしい限り。その後、「坂の上の雲」で阿部ちゃんと共演もしているんですね。2012/05/03
hirotaku
2
俳優・阿部寛のファンである。彼が34歳のときに書いた本であり、自分が知らない時代の阿部寛で埋め尽くされていた。当時はモデル出身の俳優は見下され苦労したらしい。彼も若いときに多くの失敗をしたことから同世代の人間らしさを感じ親近感が湧いた。自分がファンになったのは彼が40歳過ぎである。今や一目おかれる俳優としてカッコいい配役が多いけど、一昔前の個性的な役の演技に最も惹かれた。同世代でありながら第一線で活躍している姿に勇気を貰う。オファーは多々あるだろうが、一昔前のような個性的な役の面白い演技をまた拝見したい。2022/05/06
ごく
2
見た目も役も印象的な阿部寛さん。様々な役を演じているのに、見終わると、”そういえば、あの役、阿部寛さんだった”という印象しか残らない不思議な俳優。今の活躍を想像もしない頃に書いた自伝に興味が沸き読んでみた。端役からやり直し、今の地位を築いたからか、役柄の印象しか残さない演技になったのかもしれない。俳優業への熱い思いもさることながら、素の阿部寛さん、面白かった。是枝監督とのドラマが楽しみ。2012/09/19
4310
1
1998年刊。「トリック」以降に改訂増補された文庫本『アベちゃんの喜劇』もありますが、若き日のバカげたエピソードや恋愛のドロドロ体験をあけっぴろげに語ったこちらは実に貴重な資料。大学時代のテニスサークルでの自筆勧誘チラシ（イラストとキャッチフレーズに爆笑）まで載せてくれていて、しみじみ「いい人なんだなぁ～」と実感。人間・アベヒロシ（身長189cm）が地元の先輩のような親しさで大接近してきます(^^)/ 円熟のアベちゃんドラマ「まだ結婚できない男」がさらに味わい深くなる一冊。2019/11/28
